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この親にしてこの子あり


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ことわざと格言ー2

 むかしからいいつえたられてきたことわざや格言のなかには、育児や幼児教育に関するものがたくさんあります。これらの中から、ひろく知られているものをいくつか拾い出して、現代の社会に生命をたもちつづける秘密を、さぐりだしてみましょう。

● 父の恩は山よりも高く、母の恩は海よりも深し


 「親ニ孝ニ」という教育勅語で育った世代の人は、このことわざをさんざん聞かされて育ちました。親の恩は広大であることをたとえたものです。

 この考え方が、長いあいだ家父長制的家族制度をささえてきたといってよいでしょう。

 このような形で子どもに親の恩をおしつけ、親孝行を期待する親子関係は現代的とはいえません。恩とか恩返しとは言わないで、それぞれ人間としての愛情で結ばれている親子が、これからの望ましい親子関係のタイプといえましょう。

● この親にしてこの子あり

 子どもが世間を騒がすようなことをしでかすと、世間ではいったいこの子の親はどんな人で、子どもをどのようにしつけてきたのだろうかなどと興味を持ちます。

 親の生活の様子が報道されると、「この親にしてこの子ありだね」といいます。親の生活が乱脈を極めているのだから、子どもがあんなことをするのもしかたがないと考えるからです。

 子どもの性格や日常の行動には、親の生活態度が大きな影響を与えています。よい子を育てるためには、まず親の生活をきちんとしたものにしなければなりません。
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● 父教えざれば子愚かなり

 親が子どもに行儀や学問をしこまねければ、子どもは野育ちのままで利口にはならないという意味です。
 
 最近の親は、学問は一生懸命教え込んでいるようですが、行儀作法はほったらかしというのが多いようです。そのために、青年になっても、自分本位の行動しかとれません。

 学問を教えることももちろん大切ですが、社会生活のエチケットも、幼いうちからしっかりしつけなければなりません。

● 折薪(せつしん)を負う


 父親が薪を割り、子どもがそれを背負うことにたとえて、子どもが父親の事業を継いで立派にやっていくという意味です。

 2代目、3代目はいろいろ言われますが、このことわざのようにしっかりやってもらいたいものです。

 けれども、父親が自分の事業を継がせることに夢中になるあまり、大学の不正入学をさせる事件がありましたが、これではすべてぶち壊しです。

● 慈母に敗子あり

 母親があまいとふしだらで悪いことをする子ができるということわざです。

 飛行のような反社会的行動、シンナー・ボンド遊びのような非社会的行動に走った子どもたちの親には、子どもをあまやかしているけれども、子どもの日常生活には関心を持たない人が多いようです。

 逆に厳しすぎても子どもの性格はゆがみます。しつけや家庭教育は、きびしすぎもせず、甘すぎもせずといった態度が必要なのです。

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 親の責任は子どもを”大過なく守る”ということではなくそのエネルギーを”最大限に発揮させる“ということであろうと思います。ここでは妊娠中から就学前まで子どもの発育のなりゆきを扱っています。この時期の子育てを終えてだいぶ経ちますが、むかしの子育てが現代の子育てに役立てばと思い、むかしの経験のまま記しています。参考になるものがありましたら応用して実践してみてください。

 



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