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子どもの遊び おもちゃ・遊具


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子どもとおもちゃ・遊具

 「このおもちゃあたりが、まあ2歳向きだろうな」「このおもちゃ、4歳のこの子には幼稚すぎるかしら?」などと、おもちゃ売り場で品物を選んでいるお父さん、お母さんを見かけることがあります。

 1歳児にはこのおもちゃ、2歳児にはこれ、3歳児には…というように、おもちゃと子どもの年齢との関係を、割り切って解説してある育児書も少なくありません。

 生まれてからの年月を基準にして、その年月が同じであれば、同じようなおもちゃを与えればよいというわけにはいきません。

 子どもとおもちゃとの関係の変化に焦点を当てて「発達段階」をとらえることが大切です。この観点から関係の発達を大きく5つにわけることができます。その各段階は、年齢ともだいたい対応させることができて、おもちゃを与える際に便利でしょう。

 おもちゃに出会う時期

● まず自分の手との出会いから


 掛け布団の下から、右の手を出して、次は左手を出して、足は布団なかでばたつかせています。上に出した手は、パタンパタンと足の動きといっしょに布団をたたいています。

 生まれてから5、6か月ほどしかたっていない赤ちゃんの姿です。
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 勢いよく動いていた手や足が静かになりました。今までの動きを忘れたかのようです。けれど、長くはじっとしていません。また少しずつ動き出しました。なにが始まろうとしているのでしょうか。

 さぐるように、右の手が動きました。左の手も、なにかを探るように動きはじめました。そうして、やっと見つけたのです。それはなんだったのでしょう。
 
 右の手で見つけたのは左の手でした。左の手で探し当てたのは右の手でした。そして、両方の手の指を動かして、どうにか組み合わせることに成功しました。

 組み合わせたというより、指と指がからみあったというほうが、あたっているかもしれません。4,5本の指がお互いに引っ掛かりあっているようです。

 しばらく動きが止まりました。赤ちゃんは、からみあわせた手を見ています。けれど、こうして拝むように近づけられた手が、急に向きを変えて動き出しました。指先だけでなく、両方の手を丸ごと口に入れようとしているのです。

 子どもには、まだ「自分の手」という感じがはっきりしていないようです。あたかも品物を探し出すように自分の手を見いだしました。その手を口に運びはじめるようになって、だんだん「自分の手」が分かりだすのです。

 手は、いつでも子どものそばにあり、何回も繰り返して自分の口に運ぶことができ、いつも目に触れていて、とりたいもの、したいことをかなえてくれます。

 もう少しあとになると、鏡に映る自分の動きをながめ、動きを見ながら自分の手やからだの輪郭や、耳に聞こえる自分の声などが一つにまとめられて、自分らしさが育っていきます。

● 見ては動かし、聞いてはためす

 こうして、子どもたちは、ただ眺めていたり、音のするまま聞いているだけでなく、見ては動かし、聞いては試すようになってきました。

 ここまで子どもが育ってきたのに、その子どもの探しに出る動きが、子どもの手や口や、ごく限られた範囲にとどまっていたらどうでしょう。短い半径の狭い円を描いて、ぐるぐる回っているようなものです。

 「自分」に気づくことははやくても、以後「自分」が育たなくなります。自分と、自分と違うものとの区別される機会が失われて「自分」も育たずに終わるでしょう。

 この意味で、子どもの探しに出る手には、自分とは違うものを捕まえる機会が必要です。ここにおもちゃの大きな役割があります。
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● まず「ぬいぐるみ」を


 おもちゃとの出会いは、ほかのどの段階でもその時々で新しく成立してこそ望ましいのですが、とりわけはじめてのおもちゃに出会う機会には、そのおもちゃが身近にいる人と似て親しめるものがよいでしょう。その意味で「ぬいぐるみ」などが適当かと思います。

 このぬいぐるみを、突然子どもに近づけたり、大きな音といっしょに見せたりすることのないように、気をつけましょう。
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 親の責任は子どもを”大過なく守る”ということではなくそのエネルギーを”最大限に発揮させる“ということであろうと思います。ここでは妊娠中から就学前まで子どもの発育のなりゆきを扱っています。この時期の子育てを終えてだいぶ経ちますが、むかしの子育てが現代の子育てに役立てばと思い、むかしの経験のまま記しています。参考になるものがありましたら応用して実践してみてください。

 



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