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“つくり”“遊び”“こわす”

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● こわすのも製作のうち


 ねん土の玉をくっつけるように、箱をつなぎ、大小の積み木やものをつなぐことで、それがすぐに乗り物や動物に変化します。野菜や果物にマッチ棒を突き刺せば、動物になります。そして、それを動かしたり乗ったりして遊ぶ空想の活動が、子どもの成長をうながすのです。

 自分でつくり上げたものを自分で手荒に扱うことは、“おとなの道徳”からみれば、“危険な破壊思想”に見えるでしょうか、「せっかく作ったのに、こわしてはダメ!」といって、保存させたがるお母さんはせっかくの子どもの芽を積んでいます。

● 手先が器用になるにつれて

 “形の貼り付け”は平面的にも立体的にも行ないます。手先が器用になるにつれて、こまかな部分までつくるようになりますが、これは観察がこまかくなったことでもあります。

 女の子は、ままごと遊びが発展するにともなって小道具を工夫しますし、それを使用する空想上の人物や、動物や、乗り物なども熱心に作るようになります。
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 身近なものがすべて工作材料

 泥や砂や粘土でものをつくることを知った子どもは、菓子箱を見ても、そこから製作活動を始めます。

● がらくた、廃品から傑作が…

 大はテレビの入っていた段ボールから、小はキャラメルの箱まで、箱はかっこうの材料です。詰め合わせのパッキング用の発泡スチロール、空き瓶、空き缶、針金、ひも、木の葉、木の実…おとなからみれば一文の価値もないがらくたが、価値ある材料なのです。
 
● “捨て魔”“整理魔”の母親は要注意

 使い捨て時代に逆行するようですが、子どもの役に立ちそうながらくたは一定の箱に入れておくぐらいの心づかいも「家事整理学」の一項目に加えてほしいものです。整理好きのお母さんは、気量な製作材料を子どもの身の回りからうばっているのではありませんか。

 家庭を刺激の場に

 もちろん、材料さえ与えれば、子どもが自然に製作意欲をかきたてられるというものではありません。家庭にものをつくる雰囲気が大切なのです。

● 半製品はやめましょう

 簡単にできあいのものを買い、簡単に捨てる消費型のお母さんよりも、いつも自分で工夫してはなにかを作り出す創作型であるほうが望ましいのは当然です。包装紙をふすまの腰にはったり、おもちゃ箱にはったりするのも立派な実物教育になります。

 なかばできあがっているものを与えて、それを糊とハサミで完成させるのは、おとなの怠慢を真似させるようなもので、“創造する人”への成長は望めません。

● 作品はたとえ不細工でも…


 子どもなりに、自分の手で素材を確かめ、おぼつかない手つきで自分の作品を生みだしたとき、それが不細工であり、あぶなかしいものであるのは当然です。その意欲をおおいに褒めてやりましょう。
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 完全癖のあるお母さんや潔癖なお母さんは、ともすると厳しい批評をしたり、ついつい自分でも手を出して母子合作をはじめがちですが、つつしむべきです。

● 遊びを中心に、からだ全体で

 机の上で、小手先の作業をおとなしくしていればそれでいいという安心感ほど見当違いはありません。幼児の製作はつくるものが遊びに結びつき、楽しいものでなくては意味がありませんし、からだ全体の力を発散させなければ、創造性と活動力のない無能な人間をつくってしまいます。

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 親の責任は子どもを”大過なく守る”ということではなくそのエネルギーを”最大限に発揮させる“ということであろうと思います。ここでは妊娠中から就学前まで子どもの発育のなりゆきを扱っています。この時期の子育てを終えてだいぶ経ちますが、むかしの子育てが現代の子育てに役立てばと思い、むかしの経験のまま記しています。参考になるものがありましたら応用して実践してみてください。

 



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