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子どもへの金銭教育

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家庭での教育

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 お金に強くなろう

 金銭教育とは、たんに「おかね」の働きや値打ちについて教えることではなく、知能全体的な発達という見方に立って、考えるべきことであるといえましょう。

● 武士はくわねど…では生きられない

 戦前は、おかねは表向き口に出すべきものではないと考えられ、もちろん子どもに教えるべき教育内容の一つとは、だれも考えませんでした。だから、おかねについては、とても“弱い“おとなになってしまったのです。

 とくに、しつけのきびしい家庭ほど、子どもがおかねのことを話題にしたり、はてはおかねに触ったりするのさえ禁止したものです。
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 “武士は食わねど高楊枝”とか、“宵越しの金は持たない”などと子どもに話し、自分も少なくとも表面上は、金銭などは問題にしないように世間体をつくろって、金銭のためにあくせくすることを否定する人生観を植え付けました。

 植木屋さんとか大工さんとかいった職人たちは、自分のやった仕事をほめられるのを生きがいとして、仕事が金銭で評価されるのを嫌いました。

 これが極端になると、代金を請求せず、気に入っただけ払ってくれたらよいといったきっぷの良さを、自分もほこりにし、人も“職人気質”としてほめそやしました。

 こういう気風が強ければ強いほど、じつは古い経済のしくみで儲かっている人には、都合が良かったわけです。おかねに弱い大衆は、その反面では、“ちりも積もれば山となる”とか、“つめに灯をともす暮らし”を求められ、貧しい生活を余儀なくさせられていたのでした。
 
● 現代っ子は、おかねに強い!

 
 現在では事情が変わり、道徳を上から押し付けることもなくなり、一人ひとりが自分で考えて生活し、子どもも育てるようになりました。

 金銭感覚もしだいに変ってきた、“おかねは汚いもの”などという人はいなくなりました。しかしまだ、積極的に金銭教育をやろうなどという空気ではないようです。

 “現代っ子はおかねに強い”こういう言い方をしたのは、昭和の中ごろです。でもお母さん方は、イヤーな顔をしてこれを聞き、少なくとも自分の子どもはそうではないとか、よほどの環境のよくない子か貧乏人の子どもの話だろうと考えたかったようです。

● 親の金銭感覚がまず変わった

 そのくせ自分たちは、戦前とは比較にならないほど、おかねに強くなりつつあったのです。世の中の状態が変わるにつれて、たとえばこんなお母さんもあらわれました。

 子どものお手伝いに、いちいち定価がついているのです。たばこを買いに行く─5円也、雨戸を閉める─3円也、廊下の掃除─10円也…こんな具合にみんな決まっているのです。こうして子どもにおかねを払って、お手伝いさんを雇うよりは安くつく!どうです?立派なお母さん!?

 つまり、親の生活態度が変わったのです。変わらざるを得なかったのです。だから、子どもにたいする教育方針が変わるのも、時間の問題でした。

 いまでは、おかねのことは絶対に子どもに教えない、教えるものではない、などと言い切る親はほとんどいません。子どもはおかねに強い─こう言っても、イヤーな顔をするお母さんはついにいなくなりました。

● 子どもは親の生活態度を見習う
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 資本主義の世の中なんだから、おかねに目をつむって生きることは不可能なんだし、子どもだけおかねをと無縁に育てることも出来ません。戦前のように、おかねに弱い人間に育てられては子どもがかわいそうだ、親としても、したててはいけないと考えはじめたわけです。

 しかし、もちろん人生はおかねのためにあるのではなく、お金だけが人生のすべてであっていいはずはありません。現代人の生活態度が全面的にそうだとは言いませんが、ともすればおかねの力の前に“生きる目的”を見失いがちなことも否定できません。

 お金だけに執着し、おかねにあくせくする親が多くなると、子どもは親を見習ってイヤーな人間にならないとも限りません。そうなっては、本当におかねを生かして使うという、金銭教育の意味どころではなくなってしまいます。

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 親の責任は子どもを”大過なく守る”ということではなくそのエネルギーを”最大限に発揮させる“ということであろうと思います。ここでは妊娠中から就学前まで子どもの発育のなりゆきを扱っています。この時期の子育てを終えてだいぶ経ちますが、むかしの子育てが現代の子育てに役立てばと思い、むかしの経験のまま記しています。参考になるものがありましたら応用して実践してみてください。

 



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