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2歳からのことばの導きかた

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 1歳の誕生日前後から、子どものことばはどんどん変わりはじめ、2歳前後には、おとなの話し相手ができるくらいまで発達します。親の教育的配慮が、いちだんと効果を発揮するようになるのです。

 親の話し方が将来に影響する

● お母さんのことばに二種類がある


 ある心理学者が4歳児のお母さん方を集めて、「もしあなたのお子さんが、春から小学校へ行くというときになったら、あなたはお子さんになんといいますか」とたずねました。

 あるお母さんは「学校へ行ったら、先生の言うことをよく聞くのよ。先生の言うとおりにしていればいいんだから」といいました。つまり、子どもに、どういうことをしなさいという、命令だけをするわけです。

 ほかのあるお母さんは「いままでお母さんが見てあげられたけど、学校では、先生は一人でたくさんの子どもを見なければならないのよ。だから、みんなが自分勝手なことをしたら、先生は困ってしまうのよ」といいました。
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 このお母さんは、子どもがどうすればよいかを直接言おうとせず、子どもの判断の材料を与えて、子ども自身に“自分はどういうことをしてはいけないか”“どういうことをすればよいか”を考えさせるというやり方をしています。
 
● 二つのタイプを分析してみると…

 第一のタイプは“ああしろ、こうしろ”“あれはしてはいけない、これはしてはいけない”という具合に、子どもの行動について直接的な指示をします。いったんこうと云ったら理由などどうでもよく、とにかく指図どおりにしたがわせようというわけです。「夕方だから外へ出ちゃダメよ。ダメといっているでしょ」という具合です。

 第二のタイプは、子どもの行動について直接的な指図をするよりは、むしろ、どういうことを考えてふるまったらよいかを説明するタイプです。「もうすぐご飯よ。よそのうちでもお父さんが帰ってきてご飯でしょ。外で騒ぐとうるさいわよ」といった具合です。

 のぞましいのは第二のタイプ
 第二のタイプのほうがことばも長く、言い回しも複雑になります。子どもの側からみると、それだけ言語環境は豊かであるというわけです。

 また、第一のタイプでは、子どもがなにをすればよいかはじめから答えが出てしまっています。第二のタイプでは、子どもは自分で考えて行動しなければなりませんし、他人のことばも考えたうえで自分の行動を決めなければなりません。

 こうすることに決められているからというので、なにも考えずに行動するものではありません。こういうときには、どうしてこのように行動しなければならないのかを考える癖がつくわけです。

 社会性や思慮ぶかさも養われる
 最近の心理学者は、子どものことばの能力を伸ばす上にも、社会性をやしなう上にも、また、他人の立場をよく考えて行動する思慮深い子どもに育てるためにも、第二のタイプの話し方を母親が身につけなければならないと考えています。

● ことばの指導の長期計画


 2歳くらいの子どもに、そんな面倒な理屈をいってもわかるはずがない、とおっしゃるお母さんもいらっしゃるでしょう。しかし、少しずつ先回りをして、すっかりわかるようになる前から、わかるように話しかけてやるほうが効果があるのです。

 それに、第一タイプの話し方をするか、第二のタイプの話し方をするかの違いは、お母さんがたがこれまでの長い生活の中で身につけてきたもので、一朝一夕に変わるものではありません。それだけに、できるだけ早めに、第二のタイプの話し方、物の考え方で子どもに接するように心がける必要があるのです。
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 親の責任は子どもを”大過なく守る”ということではなくそのエネルギーを”最大限に発揮させる“ということであろうと思います。ここでは妊娠中から就学前まで子どもの発育のなりゆきを扱っています。この時期の子育てを終えてだいぶ経ちますが、むかしの子育てが現代の子育てに役立てばと思い、むかしの経験のまま記しています。参考になるものがありましたら応用して実践してみてください。

 



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