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家庭での教育 よい音楽環境

家庭でできる音楽教育

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 よい音楽環境をつくる

● 技術指導よりも感受性をつちかう


 家庭での音楽教育のポイントは、技術指導よりも子どもに音楽に感応する心をつちかうことでしょう。それは、豊富な音楽体験とよい音楽環境によってはぐくまれるのです。

 日常生活の中に溶け込んだ音楽は、知らず知らずのうちに子どもの心にきざまれ、生涯の大きな心の支えとなるのです。

 そのためには、子どもの生活のひとこまひとこまにあった音楽を、意識的に、しかも効果的に与えることが大切なのです。

● よい音楽を選ぶ

 子どもに聞かせる音楽はよい音楽でなければなりません。なにがよい音楽かということになりますと、答えはなかなかむずかしいことです。西欧の古典音楽(いわゆるクラシック)からジャズ、ポピュラー、フォークソング、日本の伝統音楽、童謡、歌謡曲など、音楽といってもさまざまの様式や種類があります。
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 このなかからどんなものを選ぶかということは、選ぶ人によっていろいろ違いがあることでしょう。しかし、どの曲を選ぶかはともかくとして、よい音楽であるための条件というものがあります。

 どの国にも、その国の文化の歴史とともに生き続けてきた音楽があります。これを民族性のある音楽といいます。この各国の伝統音楽は、その時代時代に生きた人たちの自由なこころの声でもあるのです。このような民族性はよい音楽の一つの条件となります。

 それともう一つ大切な条件があります。それは即興性のある音楽ということです。これは人間の心の奥底からわいてくる自然発生的な音楽ということです。
 
 したがって、機械的にオタマジャクシを並べた音楽はよい音楽としての条件からはずれ、音楽教育が目的とする人間性の豊かな実りは、まったく期待できなくなってしまいます。

 ところで、私たちの周囲で聞かれる音楽は、日本の音楽ばかりではありません。西欧の古典音楽やジャズなど外国で生まれ育ってきた音楽がたくさんあります。つまり、よい音楽は、時代を超え、国境を超えて世界の国々でも根強い生命を持ち続けているということなのです。

 このような人類の文化遺産ともいえる、すぐれた音楽は、子どもの音楽教育にもぜひ取り入れて、次の世代に受け継がれなければならないのです。

● 遊びの中に音楽を

 音楽教育といっても、形式ばる必要はまったくありません。むしろ、遊びや生活の中で、自然に親しませていくことが大切です。

 幼児は夢中で遊んでいるとき、歌とも言葉ともつかないものを口ずさんでいることがあります。正確な音程ではありませんが、それは4歳以下では無理な場合もあるので、あまり気にとめないでください。

 遊んでいるときに音楽を流してやることは、良い音楽環境を与えるという意味で効果があります。無意識のうちに、音楽は子どもの心に沁み込んでいるはずですから、おしつけがましい与え方はさけてください。

 子どもの心を音楽に結びつける近道は、子どもの生活のいろいろの場面に即した音楽を与えるところにあります。遊び、食事、眠り、目覚めなど、その場の雰囲気にふさわしい音楽を選んでください。

 音楽には、そのときの心の支えとなるような使い方、たとえばバックグランドミュージックとしての使い方のほかに、生活のムードを転換させる力があります。

 悲しい暗い気持ちを明るく陽気にさせたり、いらだつ心を和らげたりする力があるのです。しかし、子どもが元気がないからといって、いきなり活発な音楽を聞かせても駄目です。まず、静かな音楽を聞かせ、しだいに活発な音楽に切り替えていくのです。これを専門的には「同質の原理」といいます。

● 家族そろって音楽を楽しむ
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 もう一つ忘れてならないのは、両親にも音楽を楽しむ心のゆとりがあってほしいということです。
 
 親も子も一緒になって、歌を歌ったり、音楽を聞いたりして楽しんでください。子どもは、親をお手本にして成長していきます。

 片手ひきでも、ピアノをひいたり、鉄琴やハーモニカなどで、子どもの曲を弾いて楽しむような両親であれば、子どもの成長にとってどんなにすばらしいことでしょう。こんな環境こそ幼児の音楽的感受性を育てる基礎となるのです。

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 親の責任は子どもを”大過なく守る”ということではなくそのエネルギーを”最大限に発揮させる“ということであろうと思います。ここでは妊娠中から就学前まで子どもの発育のなりゆきを扱っています。この時期の子育てを終えてだいぶ経ちますが、むかしの子育てが現代の子育てに役立てばと思い、むかしの経験のまま記しています。参考になるものがありましたら応用して実践してみてください。
 



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