子供の情緒 不安感

子供の性格と情緒:不安感
不安の心理と症状
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子供 不安感とは



 不安感とは

 不安とは、何かよくないこと、恐ろしいことが起こりはしないか、なんとなく起こりそうな気がする、といった予感である。明るい、楽しい期待とは違って、なんとなく、心が押さえつけられるような、暗い感情である。

 不安は、主観的で非合理的なものであり、対象がはっきりしていない。実際には危険がないのに、危険だと感じて不必要に怖がる。これが高じると、生活に自信がなくなり、陰気になり、いわゆる「不安神経症」という、ノイローゼの中で最も多い症状を示すようになる。
 
 不安と恐怖

 不安と恐怖は、親戚関係にある。しかし、恐怖はある程度合理的なもので、恐れる対象がはっきりしている。生命に危険がある場合など、恐怖心が働くことによって、その危険からまぬかれることもできる。

 どんな子が不安におちいりやすいか

 幼い時から、恐怖心や心配をかきたてるような育て方をされた子。
 神経質で、ささいなことを気にしたり、内向的で、いつもくよくよしている子。
 自分の行動に自信のない子。
 友だちとの集団生活で、心のわだかまりを発散できない子。

 不安によるさまざまな症状のあらわれ方

 他人とあったり、話したりすることに不安を持つ(対人不安)。

 劣等感、失望感が強く、友人から孤立して、いつも不安に襲われている(孤独傾向)。

 神経質で、小さいことにくよくよこだわり、不安がる(過敏傾向)。

 幼い時から恐怖心をかきたてるような育て方をされたり、恐ろしい経験を多く持つと、なにかにつけて不安を抱きやすい子供になる(恐怖傾向)。

 
 夜「外に出すよ」と言っておどかすと、幼児は暗い場所を恐れて、いつも不安な気持ちになり、「便所恐怖症」をひき起こす。

 教師を引き合いに出して子供を叱ると、学校生活への恐怖心が生じ、それが、絶え間ない不安を呼ぶ結果となる。

 親の期待に圧迫されておこる不安

 一般に、知能の高い子供には不安が少ない。ところが受験期になると、知能の高い子にも不安が生じがちになる。受験への心配やあせり、とくに過大な期待による圧迫感が原因で次のような不安の症状を起こしやすくなる。

 自分の学力について、まったく自信が持てなくなり、学習に異常な不安をいだく(学習不安)

 自分の欠点ばかりが気になり、自分はだめな人間だと思い込み、いいようのない不安にとらわれる(自罰傾向)。
 
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 ときどき異常な興奮におそわれて、じっとしていられなくなる(衝動傾向)。
 (以上田研式不安傾向診断テストによる)

 心身の発達に伴って起こる不安

 青年期は、体も心も成人に近づく時期で、最も動揺しやすい不安定な年頃である。この時期には、次のような不安が高まる。

 自分の能力不足についての不安。
 未来な人生への漠然とした不安。
 体や性についての不安。

 このような不安から、厳しく自己を批判するようになる。しかし、青年後期から成人にかけて、社会生活の経験が豊かになるにつれ、この傾向は自然に解消されていくのがふつうである。

 ほどほどの不安は生活の安全弁

 過度の不安は、人間形成の上で大きな妨げになるが、ほどほどの不安は生活の安全弁として必要な感情ともいえる。

 例えば、今日のような交通事情では、ひとかけらの不安も持たずに道を歩いていれば、警戒を怠り不幸な事故にもあいかねない。

 また、自分の能力について不安がなければ、なお一層の向上を目指して努力しようという気も起こらない。

 子供を過度の不安に陥らせないための三つの心得

 怖がらない
 幼児のときからあまり興奮させたり、急におどかしたりしてはいけない。また、親の態度が暴力的で、怒鳴りつけたり、体罰を加えたりすると、子供はいつもおどおどして落ち着かなくなる。

 押さえつけない
 子供の要求をある程度認めてやらなければ伸び伸びと育たない。いつも押さえつけてばかりいると、子供の心に不満を募らせ不安な感情を育ててしまう。

 期待し過ぎない
 子供の能力や意志を無視して、親が一方的な要求をすると、子供はそれが自分にとって可能かどうか、いつも不安に苦しむようになる。

 近ごろは、とかく有名校意識が親に強く、親の見栄や独りよがりで、子供に能力以上の無理な要求をし、子供を不安に陥らせている例が少なくない。

 不安が持続している状態は、精神的健康が乱れているということで、決して好ましい状態とはいえない。勉強の能率も上がらないし、素直な人格の形成も望めない。

 子供の能力を見極めたうえで慎重に進学校を選んでやることが望ましい。
 
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