子供の情緒 感傷

子供の性格と情緒:感 傷
人間形成における役割
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子供 感傷 欲求不満



 子供の感傷

 青年期の子供の感傷性は、現実の世界で解決できない欲求不満(フラストレーション)を、空想の世界で感情的にみたし、解決しようとする心の働きである。ひと口に言えば、悲しみの中に慰めと喜びを見いだそうとする感情である。

 未来は感傷の対象にならない

 感傷は、夕方とか、月のきれいな晩などに起こる。つまり、疲れて休息を求めたり、静かに座っている状態(静止)の中から生まれる。走ったり、泳いだりしている人が感傷的になることはあり得ない。
 
 また、感傷は、過去の出来事を、どうしようもない運命として考える感情と結びつく。亡くなった姉や、別れた友だちへの追慕、楽しかった過去の生活の思い出など、すべてが運命で、もはや自分の手には及ばない。

 一人悲しく追想するだけで、あくまでも傍観者の立場である。だから、未来の事柄は感傷の対象にはふさわしくない。

 ぼんやりとした感情が対象になる

 理性的、合理的な事柄は、感傷の対象にはならない。はっきりした問題意識や、分析的な目が光っていては感傷にはならない。「ムード」のように、漠然と自分を包み込んでしまう感情が対象となる。

 流行歌や大衆小説の道具立ては、星、港、別れ、涙…と決まっている。「母もの」、「すれ違いメロドラマ」は、個性などはどうでもよく、ただ悲しさと涙を誘うだけのお膳立てにすぎない。

 自分自身への虚栄心から

 感傷には、ごくわずかであるが、自分自身への虚栄心が隠されている。

 汗まみれ、泥まみれの苦闘もせずに、一段高い所から自分自身を見下ろす姿勢をとる。このときには、自分の無力感と劣等感は都合よく押さえつけられている。

 自我を守る一つの方法

 青年の感傷は、心理学的には自分を委縮させることによって自我を守ろうとする働きといえる。また、主体性がないことから起こるとも考えられる。

 感傷的になるのは

 体の急速な成長から
 体が急に成熟するため体と心のバランスが失われる。疲労感、無力感、不安定感におそわれ、自分と自分の体との間に違和感が生じる。自分の体が自分自身であるという実感が生まれ、自己嫌悪感が生まれてくる。
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 自我の無力さを感じて
 青年期の感情は、激情的、否定的、主観的、漠然性、抑圧性などの特色を持つ。感情が激しいショックを受けると、自分自身の感情をどう扱ってよいか分からなくなる。青年がよく言う「心の中の暴風」状態で、自我はいよいよ無力に感じられてくる。

 社会的に不安な状態から
 青年期の子供は、周りから「もう子供ではない。まだ大人ではない」という扱いを受け、不安定な状態にある。責任のある仕事もなく、直接生活につながる課題も与えられていない。このため、いつも宙ぶらりんの気分なのである。

 異性に対するあこがれから
 青年をなによりも感傷的にするのは、異性に対するほのかな愛情と憧れである。「すれ違いメロドラマ」や、薄幸な恋人の物語などを読むと、それが甘美な感傷の素材となって主人公と自分の気持ちとの区別がつかなくなってしまう。

 青年前期の感傷は大切

 感傷は、子供が自我を意識し、性的成熟によって芽生えてくる感情である。発達していく上で一度は越さねばならない関所ともいえよう。

 この時期に、自己を見守り、、理想の形づくり、社会への目を開く青年は感傷性を浪漫性にまで高めることができる。

 浪漫性は、成人期の現実性へと転化する芽をふくんでいる。この意味で青年前期の感傷は大切に育てたいものである。

 感傷に浸りすぎるのはよくない

 感傷の対象は、過去への追憶であって未来への希望ではない。感傷に浸りすぎることは、未来への可能性を子供自身が台無しにすることになる。

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