子供の情緒 自尊心

子供の性格と情緒:自尊心
自尊心を育てるには
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子供 自尊心を育てる



 自尊心の高い子

 自分は価値があり、役に立つ人間である。反省してもやましいところはない。他人からもかなり認められている。このように、自分自身を肯定的に評価して積極的に生きられる子供を自尊心の高い子といえよう。

 自尊心を持つ子の特徴

 アメリカの心理学者、M・ローゼンバーグは、研究のなかで、自己を高く評価できる子供の特徴を、次のように述べている。
 
 クラスのリーダーとして選ばれることが多い。
 他人の思惑を気にせず、あまり寂しがり屋でない。
 他人を信じ、友人を作りやすい。
 サークル活動に積極的に参加し、活発に意見を言う。
 政治、国際情勢に強い関心を持つ。
 社会、人生に対する積極的な心構えを持っている。

 自己同一性の心理が働く

 自尊心の根底には「自己同一性」という心の働きがなければならない。3歳頃になると、自分が男か女かという性的な自己同一感の自覚を持つようになる。

 学童期になると、自分は長男だ、班長だとそれぞれの環境の中で果たす役割を自覚するようになる。

 青年期になると、自分から、自分は青年としてどう生きなければならないかと考える。青年は今まで持ってきた自己同一性をこわしながら、新しい自己同一性を作り上げていく。

 例えば、自分が日本人だということは児童期でも知っているが、日本人としての自覚に生きるという事になると、青年期になって、世界の文化、社会、歴史を学んではじめて実感を持ちはじめるようになる。

 自尊心は相対的なものではない

 自尊心は他人と比較して、自分のほうが優れていると考えるような相対的なものではない。

 自己同一性によって、あるがままの自分を肯定できるようになること、これをもとにした自己安定感、自信、生きる喜びなのである。

 説得や賞罰で自尊心は育たない

 自尊心は他人がどうこうというより自分自身が自分の行動や性格を肯定することである。アメリカの心理学者C・ロージャースは、「自尊心とは、自分の欠点、不幸をあるがままに認め、受け入れることによって、健康な状態を作り上げようとする考え方(自己受容的態度)である」といっている。

 したがって自尊心は、外部から教えられたり、外部からの強制や暗示によって養われるものではない。あくまで自分のあるがままの姿を認めることにあるので、賞罰や説得の方法では効果がない。自発的に自己を改造する意欲的な方向へ導いてやりたい。
 
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 劣等感を取り除いてやる

 自尊心を育てるには、子供の劣等感、甘える気持ち、逃避的な感情を取り除いてやることが大切。

 身体的な欠陥、過去の失敗、性的な過ちなどが、子供の心に暗いわだかまりをつくっているときは、自尊心が育ちにくい。わだかまりを持たないように、欠陥や失敗や過ちが子供の生活にどんな意味があるのかを明らかにしてやる。

 過去の修身的な教育法は犠牲的、禁欲的な道徳を作り上げることに急で、子供の自尊心を育成するうえには大きな欠陥があった。良いことをしたら褒め、悪いことをしたら罰するという、賞罰主義の躾は、自尊心を傷つける。

 子供の欲望を押さえつけることだけに重点を置くのでは自尊心が育つはずはない。

 子供の自尊心を育てるには、まず子供の人間性と自発性を信じること。良い環境を与えれば、子供は内面的にも育っていくし、社会性、知識欲、使命感によって自分の世界を開発しながら成長していくものである。

 また子供の能力を信じることが大切。たとえば、子供を叱るとき、「おまえのような悪い子は…」というのと、「あなたのような良い子がそんな悪いことはしないはず…」というのとでは、子供の反応にたいへんな違いがある。自尊心を傷つけないようにして、いい意味の刺激を与えたい。

 外面的なものに誇りを持たせない

 子供の着ている洋服、家庭の豊かさ、ピアノを習っていることなどは外面的なプライドの材料になる。本人自身の価値とは直接に関係のないものにプライドを持たせるのは良くない。

 ピアノを習い行っていることが問題ではない。音楽的な情操がどこまで高まっているかが、子供の自尊心を育てるうえで大切なポイントになる。

 内面的なものを大切に

 弟や妹を可愛がり、よく面倒をみる。自分は努力してこれだけやっている。これだけ出来た。こんなとき、子供の心にふくれあがる満足感と喜びこそ、自尊心を高める貴重な要素である。

 良い家庭の雰囲気を

 どのような自尊心が養われていくかは、実は、母親を中心とした家庭の雰囲気による。だから自尊心の教育は、母親、ときには父親自身の自尊心の自己分析を通して、はじめて本当のものになるといえよう。

 
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