子供の情緒 正義感

子供の性格と情緒:正義感
正義感を育てるには
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子供 正義感を育てる



 正義感の持っている意味

 正義感は、正を愛し、不正を憎む感情で、社会生活の秩序を保つ上にきわめて重要なものである。

 学校の道徳教育でも、「利害にとらわれず公正に振る舞う」「自分の正しいと信ずるところにしたがって意見を述べ行動する」という項目を掲げて学級会、クラブ活動などを通して指導している。

 正義感が青年期に強まる
 
 自我意識が高まると、それにつれて将来への理想をいだく。
 まだ人生経験が浅いため、理想は極端に走りがちで、現実との間にずれを生じやすい。
 自分の理想に沿わないものは、すべて不正として排除しようとするので、親や周りの人たちから反抗的、急進的だと白い目で見られることになる。一途の正義感から、かえって社会の秩序を乱す場合もある。
 正義感は青年の純真さのあらわれで貴重だが、偏った正義感からは早く脱皮させなければならない。

 正義感の弱い子、強すぎる子

 正義感が強すぎると、周りの子供たちとのバランスを欠き、孤立して不幸に陥ることがある。正義感の弱い子は、すぐ誘惑に負けて、悪に走りやすい。

 病的に偏った正義感を持つ子供を「偏執者」と呼ぶ。いつも自分だけが正しく、自分の考えに合わないものは、全て悪と考える。これでは誰も受け入れてくれない。従って、社会生活に差しさわりがある。次のような場合にはっ正義感が薄弱になる。

 知能と情緒が遅れている場合

 知的発達が遅れている子供は、正しいことと正しくないことの区別ができない。

 一応区別できても、情操が欠けているため感情がともなわない。良いか悪いかを聞けば正しく答えられるが、良いことをすれば気持ちがよい、悪いことをすれば不快だという感情がついてこない。だから、不正なことも平気でする。こういった子供は精神薄弱児に多い。

 意志が弱いため

 意志が弱い子供でも、善悪の判断はできるから、悪いことをすれば必ず後悔する。

 しかし、すぐ誘惑に負けて、正義に反する行動をとってしまう。

 生まれつきのかたよった性格から
 
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 偏執者といわれる者の性格は、ほとんど素質的なものである。偏執者といわれるほどの極端なものは少ないが、正義感の強い子には、多少なりともこの傾向を持っているものが意外に多い。

 親の神経質な態度から

 幼いころから親が口やかましく干渉したり、神経質に事の善悪を気にしたりすると、子供は潔癖性になり、わずかなことでもひどく気に病む傾向におちいる。

 自然な正義感を育てる

 正義感は、一つの道徳的情操である。それを自然に育てるには、情操が形成される過程から考えても順序を踏んで導かなければならない。

 幼い子供に、正面切って正義を教え込もうとしても意味がない。正義を尊び、愛する気持ちを自然に植え付けることが大切である。

 発達段階に合わせた指導要点

 ある小学校では、「自分の正しいと信ずるところにしたがって意見を述べ、行動する」というねらいを達成するため、次のような指導要点を掲げている。このように、子どもに適した段階を踏んで導いてやりたい。

 1年
 先生や友だちに自分の考えをはっきり言う。

 2年
 自分の考えを誰の前でもはっきり述べ、行動する。

 3年
 自分の考えを大事にし、みだりに他人に動かされない。

 4年
 良く考えて行動し、他人の言いなりにならない。

 5年
 自分の考えをはっきり述べ、他人に動かされない。

 6年
 正しいと思うことは自信を持って行動する。

 社会良識に外れないように

 子供の正義感は、ときには盲目的な自信となり、かたよった過激な行動を生むことがある。
 鋭い正義感を持つとともに、その表し方は弾力性があり、健全な社会良識に反しない方向に導く必要がある。

 広い角度から見る訓練をさせる

 子供の正しいと信じることが、客観性を持っているかどうか反省させる。

 他人の意見にも耳を貸し、自分の考えいたらない点があれば、それによって補う態度を身につけさせる。

 正義感の大切なことを認めさせながら、物事を広い角度から見る訓練をしなければならない。
 
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 友人の不正を強く非難する子供には、「どうしてそんなことをしたのだろう」と、原因を考えさせる。「こういう理由もあるのではないか」と、別の角度からの見方も教えてやる。

 広い角度から見ることができるようになると、子供は一つの事柄が、いろいろの条件から成り立つことを理解し、表にあらわれた結果だけで一方的に決めつける態度をとらなくなる。
 



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