子供の性格 従順

子供の性格と情緒:従順
従順であることの長短
Top > 性格と情緒 > 従順

子供 従順 長短



 従順な子の様々

 従順という言葉の中には、いろいろな意味が含まれている。従順な子とは、次のような子供の状態と心理をいう。

 自分の利害と結びつける従順

 幼少期から小学校の1〜2年生ころまでの子供にとって、親は絶対的な存在である。なんでもできて、なんでも知っていて、なんでも与えてくれる。いわばスーパーマンである。
 
 この親の言うことを聞けば、得になるが、言うことを聞かなければ損をするということを子供は無意識のうちに計算している。だから、親がしなさいということは守り、してはいけないということは絶対にしない。

 理解不足からくる従順

 学校でいろいろのことを習い、友だちと話をしたり本を読んだりして視野が広くなると、親ばかりが大人ではないという事がはっきり分かるようになり、表面的ではあるが、大人の実態がだんだん分かってくる。そこで親を批判するようになる。

 しかし、その批判は表面的であり、親や大人の気持ちを正しく理解した上でのことではないので、素直な気持ちから発言した場合であっても、言葉が適当でないため、「生意気だ」「従順でない」と大人から否定されてしまう。

 子供は心にわだかまりを残したまま、しかたなしに従順という形をとる。

 自発性の不足からくる従順

@ 相当な能力があり、親が言いつければその通りするが、自発的には何も出来ず、いつも親がかりという自発性の不足からくる従順がある。

 親は「この子はいつまでも子供で困ります」などと言いながら、内心はそれに満足し、いつまでもこうであってほしいと願っている。

 この種の従順は、つぎのような諸条件から養われていく。
 いつも親が子供のことを全部やってやることから(保護過剰)。
 けなされたり兄弟と比較されたりして、その子がやる気を失っていることから(劣等感複合)。
 親にすがる自分を、親がどう考えているかを細かく計算していることから(利得感)。

 社会生活に適応できない従順もある

 従順とはある意味で長いものにまかれろということであり、ご無理ごもっともということである。また、ときにはお人よしということである。

 このような状態のままで成人したときに、その子がはたして激しい社会生活に耐えられるかどうか疑問である。
 
子育てママの化粧品

 その意味で、従順ばかりを要求する親の教育は真の愛情にもとづくよりは親のエゴイズムである場合が多い。

 いつも従順な子であってはならない

 何でもかんでも従順であることは、必ずしも喜ばしいことではない。それは精神発達が順調にいっていないことが原因になっているかもしれないからである。事実「おとなしい精神薄弱児」には、実に従順な子が多い。

 正しく見、正しく理解し、正しい問題解決をする精神を持っている子は、いつも親に従順であるとはかぎらない。親のよいところは素直に認めるが、悪いことはずばりと指摘する子でなければならない。

 子供の批判を恐れてはならない

 親が子供に従順を要求する気持ちの中には子供の批判を恐れる気持ち、そういう批判を素直に反省し改めることができない自分を恐れる気持ち、子供の批判を頭ごなしに抑えねばならない事態を嫌う気持ちなどが、複雑に入り混じっている。

 ひと口に言えば、親が子供の成長についていけず、子供と同じような正しい見識、たくましい行動力、深い愛情を持てないために、子供に無批判な従順を強いるのである。

 親の精神的成長がない限り、親は子供の精神的成長を理解できないのでいつまでも子供扱いにする。そのため保護過剰になったり、子供に劣等感複合や利得感を植え付けてしまう。

 自発的な従順を育てるには

 子供の言うことを、頭ごなしに「うるさい」というのは良くない。子供の言うことを尊重し、いろいろの意見を発表させ、自分のことは自分で処理できるような生活指導をしてやることが好ましい。

 また、幼稚園や小学校で友人にいじめられ、べそをかくようなことがあったら、年下の子やおとなしい子たちの小さなグループで遊ばせるのも一方法である。家に友だちを呼んで楽しいパーティーを開くのもよい。こうした機会を与えることで、自発性や積極性のある従順さが育っていく。

 ひ弱な子には注意を

 従順な子は、精神的にも身体的にも弱い場合が少なくない。感情面では内気、消極的、意気地なしの面があり、知的には発達が遅れて、やや鈍いことがある。

 こういう子供には、指導に細心の注意が必要である。保護過剰におちいらないように注意しながら、その子供が耐えられる程度の刺激を与えることが望ましい。

 また、弱さが気になるならば、児童相談の専門家に相談するとよい。
 
子育てママの化粧品

 



Copyright (C)  子育て応援事典 All Rights Reserved