知能の発達 青年期

知能の発達・青年期
青年期の学力と児童期の学力
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青年期 学力



 吉田正昭氏の研究によれば、小学校の学業成績が良くても、中学、高校、大学の成績がよいとはか限らない。中学校の成績は高校、大学に関係があり、高校と大学では、さらにこの関係が深くなる。

 小学校の学業成績は、記憶力と具体的なことがらについての思考力によって優劣が決められることが多い。中学以後は、抽象的な思考力、推理力、判断力が要求される。

 以上の違いが、児童期と青年期の学力の関連性を弱くしている。また児童期に記憶学習や具象的思考に打ち込みすぎたため、抽象思考や推理力の訓練がおろそかになって、成績が悪くなる例も多い。

 知的能力の本質となる能力

 知的能力は学力と関連して考えられることが多く、極端な場合には両者を同一視することもある。しかし両者は、区別して考えなければならない。知能の本質として考えられる能力には、つぎのようなものがある。

 あることを考えるのに、いくつかの方法を次々に考えだせる能力。そして、ある方法がダメなら、すぐ他の方法に切り替えることのできる能力。つまり、アイデアの豊かさと融通性のあること。

 方法を変えるとき、でたらめに新しい方法を用いるのではなく一定の見通しや規則性を発見する能力。

 外界のいろいろなことがらを、自分の生活体験としてとらえ、自分の持っている問題の解決に役立てることのできる能力。

 問題についての手がかりをさがし、他の人が考え付かないような、独自の解決方法を見つけ出す能力。

 以上のような本質となる能力は、神経や脳髄だけの問題ではない。思う存分遊ぶ、労働に汗を流す、スポーツに打ち込む、未知の土地を旅行する、友人と親しく交わることなど、あらゆる生活体験の利用なしには、真の知能の発達は期待できない。

 知能と社会的業績

 ソーンダイク、ターマン、サーストンなど、多くの学者の研究では、記憶・推理・洞察などの知能は、20歳ころまでに最大限に達し、それ以後は停滞したり衰えたりする。

 高度な知的能力を必要とする、科学、芸術、企業管理などの業績が成し遂げられるのは、一般に30〜40歳代。

 詩の業績はもっとも若い時期にあらわれるが、それでも26〜30歳のころ。

 このように、知能の発達と社会的業績のあいだにずれがあるのは、社会的業績がたんに知能だけでなく、不撓不屈(ふとうふくつ)の意志力、健康、体力、絶えざる学習や努力によって成就されるためである。
 
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 すぐれた社会的業績を期待するには青年期までにある程度の知的水準に達していることが必要だが、高い水準にあるからといって、それにやすんじていれば立派な業績は望めない。また本人の知的能力の型が社会活動にあわなければ多くを期待できない。

 



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