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小学5年生 言語 記憶 思考力 |
小学5年生の言語・数意識・記憶・思考力 |
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スポンサードリンク ● まとまりのある文章を書く(言語) @ ことばの発達は、4年生からのなだらかな発達の線をたどっているが、後数の増加の割合は、目立って多くなる。このため、人との応答も活発にでき、自分の考えを、どしどし主張できるようになる。 A 文章の面では、「て・に・を・は」などの助詞の使い方が、4年に引き続いて、いっそう確かさを増す。 B 「そして」「それから」などの接続詞が少なくなり、並列的な文体ではなく内容的にも、まとまりのある文章を書くようになる。また、同じ内容を書く場合にも、ニュアンスの違った単語を並べる。
B いっぽう、青年期の特質である論理的記憶の前ぶれが、この時期にあらわれはじめる。10〜11〜12歳という年齢には、記憶の発達の頂点が、機械的記憶から、半論理的記憶にうつっていくといわれるが、5年生は、ちょうどその年齢にあてはまるわけである。 ● 推理力が発達する(思考) @ いっぱんに、子どもの自己中心性は11歳ころまでに、完全に解消されるといわれている。したがって、5年生を終わるまでには、子どもは、自己中心性を脱して、現実に即した考え方に立ち、ある程度、客観的なものの見方ができるようになる。 A 物の定義も、たとえば、自動車や汽車を交通機関の一つであるとか、野球はスポーツの一種であるといった定義づけが、4年生に比べ一段と進んでくる。 B 推理力も発達し、「ポチはエスより大きく、エスはシロより大きい」という文章から、三つの大小関係を推理するような問題であれば、ほとんどの5年生が正しく答えられる。 C 話の不合理さを批判する能力も、5年生になるとかなり発達してくる。たとえば、「平成10年に、イギリスでは、男より女のほうが多く結婚した」という問題に対しても、半分以上の子どもが正しく答えることができる。 D また、「子ども、ボール、川」という三つの単語を使って、自由な文章を作らせ、創造的思考力をためすテストでも、ほとんどの子どもが、正しい文章をつくることができる。 E 問題解決的思考力もかなり発達し、たとえば、「次郎君は、大きな物音を聞いた。そして、急いで表に出てみた。道には一面くぎが散らばっていて、自動車が道のそばにとまっていた」という田中・ビネーテストに10歳児の90%が自動車のパンクの音と正答をしている。
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