小学1年生 数意識

小学1年生;数意識・記憶・注意力・思考力
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小学1年生 記憶



 100までの計算ができる(数意識)

 1年生初期の数観念は、具体的な数観念であることが特徴である。入学当初の子供は、20以上の数を言える子供が大部分であるが、実際に実物にあたって数えさせると数を唱える力と、計算の能力が、必ずしも一致していない。

 計算では、実物についてやるのであれば、10以下の数の加法・減法の簡単なものはできる。このように、具体物と数とを結びつけながら、1年生のうちに、100までの計算力を身につけていく。
 
 5数の反唱ができる(記憶)

 1年生では、5数の反唱ができる。たとえば、3・7・9・6・8というように、一けたの数字をいくつか並べて、約1秒間隔で読んで記憶させ、答えさせる記憶力テストでは、5歳で4数、7歳で5数、11歳で6数できるのがふつうである。

 また、「昨日は日曜日でした。次郎君は、友だちと公園へ遊びに行きました」というような、二つの短文を反唱できるようになる。

 注意力の持続性が短い(注意力)

 1年生の初期では、自分から努力して、注意を集中する力が乏しい。教室で、自分の席にじっと座っているよう指示して、入学当初の子供の動きを観察した専門家の実験では次のような状態をしめした。

 早い子供は、20秒で他に気を奪われる。
 5分間以上、じっとしていられる子供は、65人中3人。
 7分間のうちに、他に注意を奪われた回数は、一人平均が4.6回。

 これは、幼児と同じような水準にあるといえる。自分の興味のあること以外には、注意の持続時間が短い。しかし、努力して注意する有意注意力は、1年生の間に、しだいに発達する。

 自己中心的な考え方が強い(思考)

 1年生は、まだ、幼児と同じような物の考え方が、多分に残っている。具体物を前にしないと理解が出来なかったり、実際に行動して確かめないと、理解出来ない場合が多い。

 だいたい7歳ころまでは自己中心的な時期といわれているが、1年生の大部分は、自己中心性の末期にいると考えてよい。

 例えば、6歳までは、心理学でいうアニミズムの第一段階(全ての物に心を認める時期)にあるが、7歳頃になると、第二段階(全ての動くものに心を認める時期)に入る。1年生は、この第二の段階に移りはじめつつあるといえよう。

 また、7歳になると、空想と現実を区別する力がつきはじめるといわれている。したがって、1年生は、自己中心性を脱却しはじめようとしている時期ともいえるのである。

 推理力はまだ弱い(思考力)
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 定義作用の発達は、1年生では、幼児的な用途による定義付けが、まだ、圧倒的に多い。用途による定義というのは、例えば、鉛筆はどんな物かという問いに対して、「書く物」というように、その用途によって定義づけることである。

 また、推理作用は、具体的な材料によって行動的にやる事ならできるが、言葉を用いる推理では、ごく簡単な推理ができるようになりはじめた段階である。
 



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