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情緒 興味 社会性

小学1年生の情緒・興味・社会性



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 よく泣き、よくおこる(情緒)

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 情緒は、幼児期のうちに、一応の分化をとげるが、1年生の子どもには、まだ、幼児的な性質が、かなり強く残っている。

A 子どもが泣くのは、恐れや怒りなど不快な感情の表現である。6歳ころまでの子どもは、まだ泣きやすい傾向にある。しかし、7歳過ぎた子どもでは泣くことがひじょうに少なくなる。

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 これは、泣くことを我慢し、おさえることができるようになるためである。したがって、1年生の後半になれば、大部分の子どもは、幼児的な泣き虫ではなくなる。

C 7歳過ぎた子どもは、泣くのを人に見られることを恥ずかしがる。だから、外では我慢するが、家庭に帰ると、ささいなことでもよく泣く。

D 恐れの感情についても、6歳ころまでは、いろいろな音や大きな動物などに対する恐怖心が強い。7歳を過ぎると、いろいろなことを心配したり怖がったりする傾向がますます強くなる。

E ことに、読み物やお話、テレビ、映画などに影響されて、恐れや心配をいだく。幽霊やお化け、妖精など、想像的なのに対する恐れもあらわれくる。

F 怒りの感情では、6歳ころは、ひじょうに攻撃的で乱暴であるが、7歳を過ぎるころには、この傾向はしだいに弱まってくる。

G けんかの原因には、殴られたり、つねられたりという身体的な原因による場合と、自分の持ち物などをどうかされたという、物の所有についての原因による場合が、大部分を占めている。
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H 子どもたちの笑いは、幼児期のうちに、いろいろな型の笑いが出てくるが、1年生ころになると、作り笑いや“から笑い”の傾向があらわれる。

 身近なものに興味を寄せる(興味)

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 1年生の興味の方向は、直接的に経験できる世界に向けられている。理想の人物などについても、子どもは、身近なところにいる人物を、理想の人と考える。また、理科的疑問でも、ごく身近な人工物への関心が強い。

A 読書の興味では、この時期の子どもの大部分が、まだ、絵話期(想像による物語が、絵本をなかだちとして展開される時期)にとどまっているが、中には、昔話期(想像と現実のずれがいくらか意識され、現実でない世界が誇張的に描かれている昔話の中に浸ることによって、想像と現実の違いを感じ取る時期)の段階に入ろうとする子どもも出始める。

 友だちへの関心が強い(社会性)

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 社会生活にたいする子どもの欲求が本格的に強まるのは、5歳から7歳ころである。したがって、1年生という時期は、社会生活を強く求めている時期といえる。

A しかし1年生は、まだ心理学者が言う個人主義時代で、友だちを持つことに、ひじょうに興味を持っているが、その結びつきは、弱いのが特徴。

B 友だち関係を結ぶきっかけは、家が近い、席が近い、通学の道が同じなどの場合が、きわめて多い。

C 好きな友だちどうしが、数人で仲良しグループを作ることもあるが、お互いの結びつきが弱いため、一つにまとまるということはない。

 小学1年生
  数意識・記憶・注意力・思考力
  情緒・興味・社会性


 




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