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子どものけんか

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● けんかによって仲良く遊ぶルールを学ぶ


 おとなは誰でもけんかは悪いこと、してはいけないことと考えています。子どもたちに何回となく「仲良く遊びなさい」「けんかをしてはいけません」といっています。

 たしかに、おとなのけんかは見苦しいし、多くのおとなはときどき夫婦のあいだで言い争いをするくらいで、子どもたちのような華々しいけんかはしないのがふつうです。

 なぜ、おとなはけんかをしなくなったのでしょうか。あなた自身の子どもの時を思い出して下さい。友だちとのけんか、きょうだいげんかを数かぎりなくやってきたはずです。

 幼いうちにけんかをたくさんやってきたからこそ、おとなになってけんかをしなくてすんでいるのではないでしょうか。けんかを経験したために、だんだんと社会性が発達し、だれとでも仲良く暮らせるようになったのです。

 子どもの心はおとなの心と違います。相手の気持ちを考えたり、相手の身になってみることができません。ですから、幼児が二人以上で遊んでいれば必ずけんかがおこります。それぞれが、自分の要求を通そうとするからです。

 たたいたり、突き飛ばしたり、ひっかいたり、ののしったり、わめいたり、泣いたり、大騒ぎです。なかにはかみついたりする子もいます。

 子どもでも、けんかをすれば不愉快です。仲良く遊べたほうがはるかに楽しいのです。何回もけんかを繰り返すうちに、自分なりに仲良く遊ぶ方法を学びます。
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 自分のやりたいように行動したら、必ずけんかになり、今度はちょっと我慢してみよう、相手はなにをしたがっているのだろう、一つ聞いてみよう、この前たたかれて痛かったから、相手をたたくのをやめておこう、こんなことを考えるようになります。

 こんなことを繰り返しながら、かなり長い時間をかけてだんだんと、人との付き合い方、遊び方がわかってきます。相手が何をしたいと思っているのか、なにを考えているのかを判断できるようになります。
 
 自分の考えを理解してくれないといってすぐ手を出したり、かみついたりせず、ことばで自分の気持ちをあらわす技術を身につけます。つまり、集団のなかへ適応していくルールを学習します。

● 危険のない限り親は干渉しない


 このように考えると、子どもにとってけんかはそれほど悪いことではないようです。現在の親は、神経質なほどけんかを嫌いますが、かえって、社会性の発達をおさえているところもあるようです。

 子どものけんかには、棒を振り回すとか、ハサミで突っつくとか、けがをするような危険のないかぎり、親はあまり干渉しないほうがよさそうです。子ども同士が、自分たちの力だけでけんかが解決できたら、社会性がいちだんと発達します。

 けれども実際には親として子どものけんかを黙って見ているのは難しいでしょう。そんなときは、ただ「けんかをやめなさい」としかりつけるだけではいけません。

 他人の気持ちを推測できるように、自分の要求をおさえることのできるように、手を出さないでことばで自己の考えがちゃんと主張できるように、その場の状況に応じて、具体的な形で指導しましょう。

 だれもが使いたいおもちゃを、かわりばんこに順番に使うように指導するだけでも、けんかはずいぶん減るはずです。

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 親の責任は子どもを”大過なく守る”ということではなくそのエネルギーを”最大限に発揮させる“ということであろうと思います。ここでは妊娠中から就学前まで子どもの発育のなりゆきを扱っています。この時期の子育てを終えてだいぶ経ちますが、むかしの子育てが現代の子育てに役立てばと思い、むかしの経験のまま記しています。参考になるものがありましたら応用して実践してみてください。

 



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