3歳児の運動機能

幼児の育児:3歳児〜運動機能と心の発達
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3歳児の心の発達



 運動機能の発達

 歩行の進歩
 特徴
 脳神経は成熟し、バランスをとる能力がつく。
 片足でほんの少しのあいだ立てる。
 つま先立って歩ける。
 平均台を渡る能力がつく。
 うしろ向きに歩ける。
 走ってきて急に曲がったり、突然止まったりできる。
 階段は、3段くらいなら足を交互に出して登れる。1段ごとに足をそろえて降りることもできる。
 30aくらいの高さから飛び降りられる。
 三輪車のペダルをふんでこぐことができる。

 備考
 運動する機会を多く与える。
 病弱児、年寄りっ子など、室内生活に慣れて戸外で遊ぶ機会の少ない子は、運動機能の発達が遅れる。

 手先
 特徴
 食事がじょうずになり、こぼすことが少なくなる。
 靴が一人ではける。
 大きいボタンの服なら、一人で脱ぎ着できる。
 ハサミが使え、二つ三つ続けて切れる。
 折り紙の二つ折りができる。
 クレヨンで○と□が書ける。

 備考
 この時期になっても、食べ物をこぼすことが多いのは、過保護が大きな原因。
 先のまるい、小さなハサミを与える。


 心の発達

 知能
 特徴
 対応の概念が分かりはじめる。
例─「塩は辛いけれど、お砂糖は?」ときくと、「甘い」と答える子どもが多くなる。
 3歳半を過ぎると、ふつう4つまで数えられる。はじめは4つまでの数系列が分かる程度。
 生活経験を遊びに再現する。─ごっこ遊びが多くなり、両親のことばをそのまま使ったり、両親の役割を真似て、演じたりする。
 簡単なゲームなら、ルールを覚えて、それを守ることができる。
 乗り物や動物の絵本を好み、簡単な筋ならよく記憶する。字を拾い読みする子もいる。
 未完成の自動車の絵を見せても、それが自動車であるということが分かる。
 だいたいの形をした絵が描ける。かなり細かい部分に注意がはらわれたり、印象的なものを表現していることが多い。
 
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 備考
 数は、遊びの中でおもちゃなどを使って、楽しく覚えさせる。
 字を無理に教え込む必要はない。質問されたらていねいに教える程度でよい。
 絵は教えるよりも、楽しくかける場をつくってやること。

 言葉
 特徴
 ことばは3歳時代にもっとも多く覚える。
 過去、未来をあらわすことばを使う。
 このんでおしゃべりをする。
 テレビで覚えてことばを上手に真似て、家族のものを笑わせる。
 話しことがば長くなる。─「ご飯を食べてからミカンを食べた」というような、助詞を使った従属文が話せる。

 備考
 悪いことばを覚えてきて、家庭のなかで使うようになるが、しかったり、笑ったりしてはいけない。軽くたしなめて正しいことばを教え、あとは取り合わないほうがよい。

 感情
 特徴
 2歳のときよりかなり落ち着きが出てきて、かんしゃくを起こしたり、泣いたりすることが少なくなる。
 しつけが適切に行なわれた子どもは、わがままをおさえることができる。
 感情をことばで表現する─おこったときは、ことばで攻撃することが多くなる。
 ユーモラスな行動でおとなを笑わせ、それを見て何度も同じ行動を繰り返す。自分自身もよく笑う。
 弟や妹が生まれると、かわいがることよりも、嫉妬することのほうが多くなる。
 こわい顔をした人、色の違った人など、視覚的なおそれが強い。警察官、お医者さんなど、こわいと教えられた人を怖がる。

 備考
 親は子どもの前で恐れや不安の感情を出さないこと。おどしも禁物。
 

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