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先天異常の症状と治療



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 青あざ(児斑)

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 青紫のあざ。背中や肩などに多い。
A 色素がとくに集まったもので、異常というほどのものではない。だんだん薄くなり、自然に消えていくから、そのままにしておいてよい。

B 妊娠中に母親が転んだこととは関係がない。

 赤あざ(血管腫)

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 平らなもの─首筋やまぶたのところによくできる。しだいにうすくなるから、とくに治療は必要としない。
A 盛り上がっているもの─赤くぶよぶよと盛り上がっているが、しだいにうすくなるものが多いから、満1歳まで様子を見る。ひどい場合は、放射線やドライアイスで治療する。

 みつくち(兎唇)

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 上くちびるがさけているもの。
A 手術で治せるが、あまり早く手術をすると、あとで形が崩れることがある。

B ふつう、生後3か月ころに手術するのがよく、それまでにマッサージで、くちびるをやわらかくしておく。

 口蓋破裂

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 口中の上あごがさけているもので、乳がうまく飲めないことが多い。みつくちといっしょにおこることがある。
A 手術は2〜3歳ころまで待つほうがよい。その前に口腔外科の診察を受けておくこと。

 脱腸(鼠径ヘルニア)

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 男児に多いが、女児にもある。
A 程度の軽いものは自然になおるが、泣くと出るようなものは、なおりにくい。
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B 脱腸帯でおさえておくこともあるが、成功するとは限らないし、赤ちゃんを苦しめる結果にもなる。
C 手術は生後間もなくからできる。

D ときどき出るくらいならば、満1歳まで、ようすを見てもよい。
E 出てしまって、戻らないときは、すぐに手術をしないと危険。

 幽門狭窄

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 胃の出口がせまくなり、食物のとおりが悪く、吐く。
A 生後間もなくから乳をひどく吐き、なかなか治らない。

B 生後6か月ころになると、なおるものもある。
C 栄養状態が悪くなってくるものは手術が必要となる。

D 手術は、生後1〜2か月ころにする。

 先天性胆管閉鎖症

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 肝臓から腸へ胆汁を出す管がつまり、黄だんがおこる。
A 新生児の黄だんは病気ではなく、生理的なものが多いが、なかにはしだいに黄色が濃くなり、程度が強くなっていくものがある。

B この病気は、その一つで、ねん土のような白っぽい便が出る。
C 放っておくと肝臓がはれ、栄養状態が悪くなる。

D 早期に手術が必要。

 先天性股関節脱臼

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 またの関節が、生まれつき外れている。
A 片方はずれている場合と、両方はずれている場合とがある。

B おむつを変えるときに注意。またがじゅうぶんに開かないことから発見できる。
C 詳しいことはX線検査が必要。

D 治療は生まれてすぐ行うこともあり、生後3か月ころまで様子を見てから行なうこともあるが、それ以上放っておいて手遅れにしてはいけない。
E 装具をつけたり、マッサージで治療する。

 内反足

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 足首が内側に曲がっているもの。
A 生後すぐ発見すれば、マッサージや、バンソウコウで引っ張ったりして治療できる。

 先天性心臓病

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 心臓の内部の壁に穴があいていたり、心臓の構造が異常だったりする先天的な奇形。
A この病気の赤ちゃんは、顔色が悪く、元気がない。泣くと口のまわりが紫色になる。

B 心臓外科が発達したので、手術でなおる場合もある。
C 手術は幼児になってから行なうことが多いが、その前に詳しい検査を受けることが必要。手術を必要としない場合もある。


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 親の責任は子どもを”大過なく守る”ということではなくそのエネルギーを”最大限に発揮させる“ということであろうと思います。ここでは妊娠中から就学前まで子どもの発育のなりゆきを扱っています。この時期の子育てを終えてだいぶ経ちますが、むかしの子育てが現代の子育てに役立てばと思い、むかしの経験のまま記しています。参考になるものがありましたら応用して実践してみてください。
 



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