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調乳の方法



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 牛乳や乳製品に、砂糖や穀粉など添加物をくわえて水で薄め、消毒して、赤ちゃんに与えられるような乳をつくることを調乳といいます。

 牛乳にしろ粉乳にしろ調乳のさいの大切なことは、清潔な操作と正確な計量です。

● 基本的な心構え


 牛乳は、10度前後の冷蔵庫に保存すると、細菌が増殖しないので、1日分をまとめて調乳しておくことができます。

 しかし、じっさいには工場から販売店を経て家庭に配達される間に、この条件はじゅうぶんに守られてはいません。したがって牛乳で育てるばあいは、もう一度煮沸消毒しなければいけません。このさい、調乳器具の消毒もします。

 粉乳は管を開けてから日があまり経たないあいだは、煮沸消毒の必要はありません。煮沸しますと、ビタミンが破壊されるなど、せっかくの粉乳の特徴がなくなります。したがって調乳器具だけを煮沸消毒すればよいのです。

 ただし、開かん後、日が経ちますと、変質し消化不良を起こしますので10日以内に使ってしまわなければなりません。哺乳量の少ない月齢では、小さいかんの粉乳を選び、また変質を防ぐために、開かん後はなるべく乾燥した冷たいところに保存するようにします。粉乳の調乳は、授乳直前に1回分だけとしましょう。
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● 牛乳を用いる調乳の順序


@  必要なだけの糖・α化穀粉・水を鍋に入れ、よくかき混ぜて溶かします。とけにくいばあいは火にかけます。とけたらこれに牛乳をくわえてよく混ぜましょう。1回量ずつロートを用いて哺乳ビンに入れ、哺乳ビンの口を硫酸紙でおおって輪ゴムでとめます。プラスチックのキャップのついた哺乳ビンは、これをゆるく締めておきます。
 
A  次に蒸し器に哺乳びんを入れ、ビンの半分くらいの高さまで水を入れてふたをし、沸騰させてから火を弱くし、15分間煮沸します。火を止めたら、そのままで冷まします。キャップのついた哺乳ビンでは、冷めたあとこれをきつく締めます。冷めたら温度が10度以下の冷蔵庫に保存します。
 
B  使用にさいして哺乳ビンを取り出し、酒の燗をつけるときの要領で湯につけ、体温程度に温めます。ビン口の紙ぶたを取りのぞき、これに、乳首入れに保存していた消毒済みの乳首をつけます。ビンをよく振ってから、前腕の手のひらが側に1〜2滴落として見て、あたたかく感じる程度(38度ぐらい)で授乳します。


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 親の責任は子どもを”大過なく守る”ということではなくそのエネルギーを”最大限に発揮させる“ということであろうと思います。ここでは妊娠中から就学前まで子どもの発育のなりゆきを扱っています。この時期の子育てを終えてだいぶ経ちますが、むかしの子育てが現代の子育てに役立てばと思い、むかしの経験のまま記しています。参考になるものがありましたら応用して実践してみてください。

 



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