子育て応援事典 おばあちゃん子

Top > 子どもの性格 > おばあちゃん子

子どもの性格 おばあちゃん子

おばあちゃん子



スポンサードリンク



夫婦が共稼ぎであったり、母親が家事に追われているような家庭におばあちゃんが一緒にいると、祖母と孫の接触が増えて、子どもの性格形成に大きな影響をおよぼすことになります。

● おばあちゃんの立場と育児態度


 おばあちゃんはすでに家事や社会的活動から身を引いているので、孫の世話をすることによって孤独がなぐさめられ、家庭内での自分の座がたもたれるということになります。

 しかし、おばあちゃんの育児態度は過度の保護に流れやすく、子どもをあまったれで、わがままに育てがちです。また、おばあちゃんは、自分自身の動作がおとろえて鈍くなるので、子どもの扱い方も憶病になりやすく、これがいつの間にか子どもに反映してしまいます。

 安全第一主義で、“危なくて見ておれない”といって、子どもを少しでも危険から遠ざけようとするので、子どもの活発な動きは封じられて、神経質で、消極的で、意気地なしの子にしてしまいがちです。

 また、孫の気持ちの先回りをして気を配り、世話をするので、おばあちゃんは孫の我意を満たすための便利な手段となり、わがままや甘えを助長して自発性をうばってしまいます。

● 子どもの気持ちと態度

 もし、家庭内で母親の立場が祖母より弱いときには、子どもは両方の顔色を見ながら自分の都合のいいほうを選ぶ、悪い”処世術”を身につけるかもしれません。
スポンサードリンク



 そうでなくても、きびしい態度をとる理性的な母親より、ひたすら甘いおばあちゃんのほうに安易になつき、母親がしかると、急いで祖母の楯に逃げ込むということになりかねません。

● 祖母の経験と母親の合理性の統一を

 祖母と母親の育児方針の対立はときには深刻化して、子どもの発育の上にもよい影響を残しません。

 まず最小限、祖母と母親のあいだで育児の分担を決めておき、しつけについての意見を統一しておく必要があります。

 しかし、たとえ祖母が同居していても、育児の責任者は親なのです。母親は意気地の主導権をきちんと自分で守りながら、祖母の持っている豊かな人生経験のたくわえと育児経験と愛情とを、現代的な育児プランのなかに生かすことができれば、むしろ、祖母と同居していない母親よりも、よい条件に恵まれているといっていいでしょう。


 遺伝か環境か
 年齢と性格のあらわれ方
  乳児期の特徴
  幼児期の特徴
 母子関係と性格
 生後の1年間の母子関係
 生後1年から2年目へ
 家庭環境と性格
 性格がつくられる過程
 きょうだい関係と性格
 きょうだいげんかの問題

 一人っ子
 おばあちゃん子
 性格は決められない
 親が気にしがちな性格
 あまえっ子
 内弁慶
 暴れん坊
 泣き虫
 神経質な子
 総領の甚六
 末っ子

 ませた子
 落ち着きのない子
 のろまな子
  幼児のうそ


 



 
 親の責任は子どもを”大過なく守る”ということではなくそのエネルギーを”最大限に発揮させる“ということであろうと思います。ここでは妊娠中から就学前まで子どもの発育のなりゆきを扱っています。この時期の子育てを終えてだいぶ経ちますが、むかしの子育てが現代の子育てに役立てばと思い、むかしの経験のまま記しています。参考になるものがありましたら応用して実践してみてください。

 



Copyright (C)  子育て応援事典 All Rights Reserved