子育て応援事典 年齢と性格 幼児期の特徴

Top > 子どもの性格 > 年齢と性格 幼児期の特徴

子どもの性格 幼児期の特徴

年齢と性格 幼児期の特徴



スポンサードリンク



 3歳ごろまでは生活の場は主として家庭の中ですが、しだいに同じ年齢くらいの友達を求める気持ちが強くなり、幼稚園に行くようになれば、この傾向はいちじるしくなります。

● いろいろな能力が関連しながら発達する


 幼児期には運動能力、社会性、ことばを話す力、理解する力など、いろいろな領域が目覚ましく発達します。これらは、それぞれがばらばらに発達するのではなく、相互に関連しあって、その子らしい性格の特徴を形づくっていくのです。

 たとえば、健康で活動力にあふれている子どもは、弱々しくおとなしい子にたいして、支配的になりやすく、力を頼んで乱暴になりやすい傾向を示します。これはからだの健康さや行動の機敏さが土台となって、性格がつくられていくという一例です。

● おとなの評価を受け入れて性格をつくる

 からだつきや容姿の特徴は一見してわかることなので、おとなたちの批評をまねきやすいものです。「一郎君は強そうね」とか「まあ、かわいいお嬢さん!」とか、「花子ちゃんは、お友達にやさしいのね」などと、まわりの大人が一定の批評を繰り返し与えていると、本人たちはそれをそのまま受け入れるものです。

 そして、いつの間にか自分はそうなるのだと思い込んで、そのようにふるまっていく傾向もあります。幼児期に周りから言われることばが、本人に自信をつけさせたり、自信を失わせたりするのです。

● 情緒(情動)の発達が性格づくりの基礎となる

 喜び、怒り、恐れ、嫉妬、愛など、基本的な情緒が発達してくるのも幼児期です。そして、これらの情緒も、性格をつくっていく上での基礎となります。

 身のまわりの人、動物、花などに愛情を持つということは、心理的安定感をうるのに必要です。
スポンサードリンク



 恐れ、不安のようなマイナスの情緒が長期間にわたってつづくのは、性格づくりの上に好ましくありません。そして、どのようなことにたいしてどのような情緒をもつかということや、その情緒の表現のしかたは、家庭のなかの身近な人の行動をまねやすいのです。

 母親がネズミ、トカゲなどを異常に怖がったり、気味悪がったりすると、子どもの同様な傾向をしめすようになります。

● 反抗をしめす時期

 3歳前後のことを「反抗期」とよぶこともあります。この時期になると、日常のたいていの行動は、一応不自由なく自分でできるようになります。

 しかし、なにが危険なのか、なにがしてはいけないことなのかが分かっていないので、親はそばから“いけません!””やめなさい!”と禁止します。

 こうして、子どもの強い活動の意欲が制約されると、それにたいして強い反抗をしめしやすいのです。


 遺伝か環境か
 年齢と性格のあらわれ方
  乳児期の特徴
  幼児期の特徴
 母子関係と性格
 生後の1年間の母子関係
 生後1年から2年目へ
 家庭環境と性格
 性格がつくられる過程
 きょうだい関係と性格
 きょうだいげんかの問題

 一人っ子
 おばあちゃん子
 性格は決められない
 親が気にしがちな性格
 あまえっ子
 内弁慶
 暴れん坊
 泣き虫
 神経質な子
 総領の甚六
 末っ子

 ませた子
 落ち着きのない子
 のろまな子
  幼児のうそ



 



 
 親の責任は子どもを”大過なく守る”ということではなくそのエネルギーを”最大限に発揮させる“ということであろうと思います。ここでは妊娠中から就学前まで子どもの発育のなりゆきを扱っています。この時期の子育てを終えてだいぶ経ちますが、むかしの子育てが現代の子育てに役立てばと思い、むかしの経験のまま記しています。参考になるものがありましたら応用して実践してみてください。

 



Copyright (C)  子育て応援事典 All Rights Reserved