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母子関係と性格



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 親とくに母親と子どもとのつながりは、ひじょうに密接です。2,3歳ころまでは母親の与えるものを口に入れ、母親の選んだものを身につけ、母親のいうことをそのまま受け入れて成長します。

 友達ができ、幼稚園に行くようになれば、仲間からの影響も加わりますが、それでもその子に強い働きかけをするのは母親です。

 <母としての意識の芽生え>


 母親が子どもの出生をどんな気持ちでむかえ、子どもになにを期待し、どんな態度で育てたかということが、子どもの性格に深い影響を与えます。
 
● 日本の女性は子どもを大事にするが…


 最近の若い母親のなかには例外も出てきましたが、それでもまだ日本の母は、欧米の母親に比べて子どもをかわいがるということができます。

 たとえば、若い既婚婦人に「娘から妻になったときと、子どもが生まれて母親になったときとでは、どちらが印象が深かったでしょうか」と聞いてみます。すると、わが国では7,8割は「それは母となったとき」と答えます。

 欧米の婦人は逆で「夫となる人は自分の意志で選んだが、子どもの出生は夫との結婚生活の一つの結果である。だから自分にとっては、結婚のほうが印象的です」と答えます。

 また、欧米婦人のなかには、おなかの中の赤ちゃんを生命のある存在とは見ないで、なにか異物のようなものと見る例もときどきありますが、わが国の婦人にはほとんどありません。こう見てくると、日本には子どもを大事にするお母さんが多いといえそうです。
 
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● 生まれてくる赤ちゃんの迎え方には差がある

 しかし、生まれてくる赤ちゃんをどう迎えるかについて、ここのばあいを見ると大きな幅があります。

 待望の子どもとして、まわりのすべての人の祝福を受ける赤ちゃんもいれば、親の期待した性でなったり、妊娠そのものがはやかったりして一種の失望をもって迎えられる赤ちゃんもいます。

 また、母となるだけの精神的視覚のないーたとえば授乳が嫌いなー母親のもとに生まれて、じゃまにされる赤ちゃんもいます。

 さらに、子どもにたいする愛情をじゅうぶんに表現できにくい事情ーたとえば、しゅうと、しゅうとめ、夫とのトラベルーのなかに母親があるとき、母親自身の精神衛生もさまたげられて、子どもにたいする愛情そのものが、ゆがんだ形で伝えられることになります。

● 何番目の子かによって親の態度に差が出てくる

 何番目かの男の子あるいは女の子が生まれるということは、まわりの人間関係にさまざまな変化を与えます。何番目に生まれるか、男か女かということはその赤ちゃんの意志でもなく、責任の取れる問題でもありません。

 しかし、どうにもできないその事実が、まわりの人々の態度に影響し、そんの赤ちゃんにたいする働きかけに、微妙な差やはっきりした差をつくっていきます。そして、それが積もり重なって、その子の性格づくりに影響していくのです。


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  幼児のうそ



 



 
 親の責任は子どもを”大過なく守る”ということではなくそのエネルギーを”最大限に発揮させる“ということであろうと思います。ここでは妊娠中から就学前まで子どもの発育のなりゆきを扱っています。この時期の子育てを終えてだいぶ経ちますが、むかしの子育てが現代の子育てに役立てばと思い、むかしの経験のまま記しています。参考になるものがありましたら応用して実践してみてください。

 



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