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家庭環境と性格 |
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スポンサードリンク 家庭は、幼児にとっては世界のすべてです。親を中心にしたこの世界の中に完全にひたりきり、親の与えるものをそのまま受け入れて育っていきます。 幼児が一人前に成長するまでに習得しなければならないものは非常に多いのですが、その大部分は家庭で与えられます。 学校という制度のなかで、教師という専門家が組織的・系統的に物事を教えてくれますが、その多くは知的内容であって、そのほかの内容については、幼い時期に親からしつけられることのほうが、重い意味を持っているのです。 <母親の育児態度と性格>
● 支配的な態度の母親のばあい 親が子どもの上に立って、一方的に押し付けるように子どもを支配する態度です。このタイプの母親は、子どもは親の言うことを全面的に服従すべきであると考え、しつけを厳しく行なうべきと考えています。 このような傾向の強い母親の所からは、服従的ではあるが自発性がなく、態度が消極的でおとなにたよりやすく、温和な性格の子どもが育ちやすいとされます。 ● かまい過ぎる態度の母親のばあい たとえば、神経質な母親にとっては、子どもは心配の種です。少しの汚れも見逃さず「手を洗いなさい」と口やかましく、寒くはないか、暑すぎないかと細かく気を配り、かまい過ぎます。 このような母親に育てられると、子どもはいつまでも幼児的で、おとなにたより、しかも神経質になりやすいものです。そして、なにごとにつけても積極的でなく、受け身の姿勢が目立ち、憶病な子どもになりやすいといわれます。 ● 保護的な態度の母親のばあい 子どもをまるで“こわれもの”のように扱い、けがをするんではなかろうか、この子にはこのしつけはまだ無理なのだろう…などという態度の母親のばあい、思慮深く、親切な性質が芽生えますが、社会性に欠ける点は見逃せません。 また、神経質なところはなく、感情が安定しているといわれます。 ● あまやかす態度の母親のばあい 母親があまやかすと、子どもがわがままになるのは当然予想できますが、このほかにも、反抗的、幼児的な点が目立つようになり、しかも、神経質になりやすいと考えられます。 ● 服従的な態度の母親のばあい 母親に自分のはっきりした考えがなく、子どもの言いなりになっている母親のばあい、子どもは無責任で、従順さが失われがちです。また、攻撃的で乱暴な性格も芽生えやすくなります。 攻撃的というのは、たたく、ける、泣きわめくという単純なものから、人をあざけったり、中傷したり、皮肉をいったりするなどの間接的で複雑なものまでひっくるめての行動です。 ● 無視的な態度の母親のばあい 子どもの気持ちや興味や能力にはお構いなしに、子どもにたくさんのことをさせ、あるいは放任したままで、なにもさせないような母親がいます。虚栄心の満足のために子どもにおけいこ事をさせたり、服装を派手にさせてるというようなことも、子どもを無視した態度といわなければなりません。 そのようなばあい、子どもは冷酷で、攻撃的で、情緒不安定になりやすいといわれます。反面、創造力に富む、社会的であるなどの特徴も見られます。 ● 拒否的な態度の母親のばあい 母親自身に情緒的に未熟な点があったり、わがままいっぱいに育てられた母親は、子どもを自分と同じレベルにおいて、本気になっておこったり泣いたりすることがあります。こんな母親にはお天気屋が多く、ときには第三者が驚くような、冷たい拒否的な態度を子どもにたいして示すことがあります。 このような母親に育てられた子どもは、神経質で、反社会的で、乱暴になりやすい傾きがあり、また、さまざまな振る舞いによって他人の注意を引こうとする反面、周囲にたいしては冷淡な態度をとりやすい傾きがあるといわれます。 ● 残酷な態度の母親のばあい 母親が残酷な態度で接し続けていると、子どもは、強情で冷酷、神経質になり、積極的に人のなかに出て交わろうとせず、逃避的になり、孤立的・独善的になりやすい傾向が見られます。 ● 民主的な態度の母親のばあい 自分の考えを一方的に押し付けるのではなく、子どもの立場も考え、子どもに言いたいことをいわせて、子どもの感情や考えを理解しながら生活をつくっていこうとする母親もいます。 こういう態度で育てられた子どもは、自発性・自主性に富んで独立的であり、すなおです。また、他人にたいしても協力的で親切であり、社交的にもなるなど、好ましい性格が形づくられるものです。 ● 専制的な態度の母親のばあい 母親がたんに支配的であるというだけでなく、ビシビシしつけ、体罰を加えることもまれではないという、専制的な態度のばあい、子どもは自主性・独立性を失ってしまい、反抗的になりがちです。情緒は不安定で、自己中心的になり、常識外れの大胆さをしめしたりします。 ● 子どもの精神の安定・不安定と親の育児態度 母親の育児態度が神経質になり過ぎても、ルーズになりすぎても精神の不安定な子どもができやすく、かんしゃくを起こす、弟や妹を嫉妬する、すねる、親の注意をひくためにいたずらをするなどの態度があらわれやすいといわれています。 また、家庭内で母親と、父親やしゅうと・しゅうとめの意見が衝突したり、対立している家庭、子どもが泣いたとき父親やしゅうとめが口やかましくいったり、すぐあやしたりする家庭から不安定な子どもが出やすいものです。つまり、子どもをしつける側の方針がいつでも一致し、つねに一貫しているということが望ましいのです。
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親の責任は子どもを”大過なく守る”ということではなくそのエネルギーを”最大限に発揮させる“ということであろうと思います。ここでは妊娠中から就学前まで子どもの発育のなりゆきを扱っています。この時期の子育てを終えてだいぶ経ちますが、むかしの子育てが現代の子育てに役立てばと思い、むかしの経験のまま記しています。参考になるものがありましたら応用して実践してみてください。 |
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