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離乳と赤ちゃん



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 離乳はなぜ必要か

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 赤ちゃんは、生後5〜6か月、体重が7`cをこすようになると、乳だけではカロリーが足りなくなる。

A 乳には鉄分が少ないので、このころになると、胎内で蓄えてきた鉄分が使い果たされる。

B 赤ちゃんの消化機能も、5〜6か月になると、固形食をしゃぶって飲み込み、消化吸収ができるようになる。

C 心理的にも、乳以外の食物に関心や興味が出てくる。

D このような赤ちゃんの要求にあわせて、だんだん乳以外の食物から栄養をとれるようにすることが離乳である。

 おかゆだけが離乳食ではない

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 昔、わが国では、離乳とは乳のかわりにおかゆ類を与えること、と考えられがちであったが、これは間違い。

A カロリーだけではなく赤ちゃんの成長に大切なタンパク質、脂肪、カルシウム、鉄分を含んでいる食品を多くとらなければならない。

B おかゆよりも、むしろ、卵、レバーや、緑黄色野菜を中心に離乳食を進めてほしい。

 栄養の与え方

 飲ませすぎは太り過ぎになるだけ

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 乳をたくさん飲ませても、それだけ身長が伸びたり、頭がよくなったりするわけではない。

A 余分の栄養は、その一部分が脂肪になってからだにたくわえられ、太り過ぎになる。
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B 必要量より多く栄養をとらせても、身長(骨の長軸方向の発育)や筋肉の発達は遺伝的に決められた以上によくはならない。

C 一時的に成長ははやくなるが、これは間もなく止まって、体重だけが増え続けることになる。

 栄養の必要量は個人差がある

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 同じように発育していても、乳がたくさん必要な赤ちゃんもいるし、少なくてすむ赤ちゃんもいる。

A さかんにからだを動かす赤ちゃんはカロりーが余計に必要。おとなしい赤ちゃんは少なくてすむ。

B 飲む乳の量が少なくても、よく発育して元気なら心配はない。

C 授乳時間をでたらめにしなければ、飲む乳の量は、赤ちゃんの食欲にまかせてよい。飲みたがらないときに、無理に飲ませてはいけない。

D 夜の授乳、離乳食の進め方なども赤ちゃんの個人差にあわせて、弾力性を持って育てたい。

 ビタミン類が不足しないように

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 母乳栄養ではビタミンAとDが不足しがち。母親がかっけのときはB1も不足するから注意する。

A 牛乳は、AとDが母乳より少なくCはほとんどない。ビタミンCは、ミカン、トマトなどの果物からとるか、ビタミン剤でおぎなう。

B 調乳粉乳には、赤ちゃんに必要なビタミンは、すべて配合してある。それ以上与え過ぎると、ビタミン過剰症(AとD)になることもある。

 鉄剤は医師の指示で

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 離乳期には、鉄分が不足がちになるので注意する。
A 鉄剤シロップは、鉄分が不足して貧血になったときに、医師の指示で与える。
B 鉄剤を使うより、鉄分を多く含んだ、黄卵、レバーなどをとるように心がける。

 栄養上のよい相談相手を持つ

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 一人ひとりの赤ちゃんにふさわしい栄養を与えるには、気軽に相談できる医師か保健婦を決めておく。

A 調乳のうすめ方、離乳食の進め方など、栄養上の細かい育児相談をするようにしたい。

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 親の責任は子どもを”大過なく守る”ということではなくそのエネルギーを”最大限に発揮させる“ということであろうと思います。ここでは妊娠中から就学前まで子どもの発育のなりゆきを扱っています。この時期の子育てを終えてだいぶ経ちますが、むかしの子育てが現代の子育てに役立てばと思い、むかしの経験のまま記しています。参考になるものがありましたら応用して実践してみてください。
 



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