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母乳不足



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 母乳不足が心配な場合

@ 赤ちゃんの体重の増え方が少ないとき

 赤ちゃんは、生後3カ月までは1日に平均30グラム前後体重が増える。1週間に1度くらい、なるべく同じ時間、同じ状態で体重をはかり、1日平均の増え方を調べる。

A 授乳間隔が短いとき
 生後2週間以上たっても、授乳の間隔が1〜2時間。授乳回数が1日10回以上にもなる場合。

B 乳房を長く吸うとき
 授乳のとき、30分以上も乳房を吸い続け、乳を離すとすぐ泣くような場合。

C 便秘の時
 母乳が不足すると、赤ちゃんは便秘になりやすい。母乳栄養児は1日2〜3回の便通がふつう。便秘をしていても体重が増えていれば心配はない。ぎゃくに、母乳不足のために下痢することもある。

 ほ乳量の測定

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 母乳不足が心配なときは、赤ちゃんが飲んだ乳の量をはかるとよい。
A 乳を飲ませる前に赤ちゃんの体重をはかり、15分間ほど乳を飲ませてからもう一度体重をはかって差を出す。

B 赤ちゃんは着物を着たままでよい。
C 測定するはかりは、10cまではかれる感度のよいものを使う。
D 母乳の出方は、1日のうちでも時間によって違うので、毎回はかって1日量を求める。
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E 昼間の量を3日間くらいはかって、これを目安にしてもよい。
F 家庭に感度のよいはかりがないときは、病院か保健所ではかってもらう。

 母乳の出方をよくするには

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 乳首をじゅうぶんに吸わせ、乳房に刺激を与える。
A 乳房は空になるまで吸わせ、飲み残しは必ずしぼって捨てる。
B 栄養豊かな食事と、水分をじゅうぶんにとる。ことに、コイこく、さつま汁、シチューなど、実の多い汁ものは乳の出をよくする。

C 疲れたら無理せずに休む。睡眠は少なくとも8時間以上とる。
D 気持ちの持ち方も大切。ものごとにくよくよせずほがらかに暮らす。
E 乳房を温めて、軽くマッサージすることもよい。

 混合栄養

 あわてて混合栄養にしない

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 赤ちゃんが生まれて2〜3日は、母乳の出方は非常に少ない。
A 産院や病院から退院して家事をするようになると、母親が疲れて、一時母乳の出方が減ることがある。
B 一時的に母乳の出る量が減ったときに、母乳不足だと決めて、あわてて混合栄養に切り替えない。

C 混合栄養にすると、母乳の出方はいっそう少なくなる。
D 混合栄養は、母乳だけで2〜3週間努力し母乳不足がはっきりしてから小児科医や保健婦と相談して始める。

 たし乳の量を決めるには

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 調乳を少し多めに作り、5〜10分間母乳を飲ませたあと、好きなだけ調乳を飲ませてみる。
A 2〜3日この方法を続けて平均を出すと、だいたいの量が決められる。
B 月齢とともに、母乳の量は減って、赤ちゃんの必要量は増えるので、たし乳の量も増やすようにする。


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 親の責任は子どもを”大過なく守る”ということではなくそのエネルギーを”最大限に発揮させる“ということであろうと思います。ここでは妊娠中から就学前まで子どもの発育のなりゆきを扱っています。この時期の子育てを終えてだいぶ経ちますが、むかしの子育てが現代の子育てに役立てばと思い、むかしの経験のまま記しています。参考になるものがありましたら応用して実践してみてください。
 



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