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学校の教育、家庭の教育

 原始的な社会では、家庭が教育の中心でした。社会の組織も単純で、文化的遺産も多くないので、家庭で社会化を行なえばそれでじゅうぶんだったのです。

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● 社会が複雑になり、学校教育が必要となった


 しだいに社会が複雑になり、おとなとしての行動に高度の技術的なものが必要とされるようになると、家庭での社会化だけではじゅうぶんでなくなってきました。つまり、家庭教育で社会化の基礎を学習しただけでは、一人前の社会人として通用しない時代になったのです。

 そこで、教育を専門に行なう場所ができました。それが学校や幼稚園です。それまで家庭が行なってきた教育の一部を、社会で受け持とうというのです。

 社会が進歩し、複雑になったので、教育したなければならない内容が増えたのです。家庭教育だけでは間に合わなくなったので、体系的に組織的に教育を行なう機関をつくったわけです。

● 学校教育は三つの目的を持っている

 学校教育の目的は、つぎの三つにまとめることができるといわれています。

@ 基礎的な知識や技術を身につける
A 集団生活に必要な態度や技術やルールを身につける
B 一生涯たえず勉強していくような態度や学習方法を身につける

 学校や幼稚園ではこのような目的を実現していくために、カリキュラムが組まれ、組織的・体系的に教育が行なわれています。幼稚園は暇つぶしに行くところ、遊びに行くところと考えている親を、ときどき見かけますが、幼稚園も一つの教育のための機関であることを忘れないでほしいものです。

● しかし、社会化の基礎教育は家庭の守備範囲

 さて、学校や幼稚園がこれだけのことをやってくれるなら、家庭は別にすることはないのではないかとお考えになるかもしれません。そんなことはありません。いくら社会が複雑になっても、原始的な社会だったころと同じように、社会化の基礎は家庭で行なわれています。

 赤ちゃんは、お母さんが話しかけてくれることばや、まわりのおとなたちの会話を耳で聞きながら、ことばをしゃべり、理解できるようになっていきます。お母さんがあやしてくれたり、抱きしめてくれるので、ほほえんだり笑ったり、表情が豊かになっていきます。

 お母さんが辛抱強く、繰り返し訓練してくれるので、おむつが不要になるのです。何回も失敗を繰り返しながら、お母さんに手伝ってもらいながら、一人で食事ができるようになるのです。



 

● 学校教育と家庭教育を車の両輪として…


 人間らしい行動のしかたの基礎は、家庭で行なわれる「しつけ」をとおして身についていくのです。家庭である程度まで社会化ができていないと、幼稚園や学校の教育を受けることも出来ません。家庭教育は学校教育の基礎をつくることでもあります。

 この二つの教育は車の両輪のようなもので、両方が望ましいかたちで行なわれて、はじめて社会に通用する人間に成長することができるのです。

● 家庭は社会の圧力から子どもをまもる役目もある

 家庭教育の目的は社会化であるといいましたが、社会化を急ぎすぎてはいけません。家庭は、社会からの社会化の圧力が直接子どもに働きかけるのをふせぎ、子どもをまもる役割も持っています。年齢や能力に応じたしつけをしなければならないということです。

 子どもの年齢や能力を無視した社会化のためのしつけは、効果がないばかりでなく、子どもの情緒を不安定にさせ、性格をゆがめてしまいます。

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 親の責任は子どもを”大過なく守る”ということではなくそのエネルギーを”最大限に発揮させる“ということであろうと思います。ここでは妊娠中から就学前まで子どもの発育のなりゆきを扱っています。この時期の子育てを終えてだいぶ経ちますが、むかしの子育てが現代の子育てに役立てばと思い、むかしの経験のまま記しています。参考になるものがありましたら応用して実践してみてください。

 



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