子供 運動機能 特徴

子どもの運動機能の特徴
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子供 運動機能 知能の発達



● 知能の発達と関係がある

 乳児は、やりたいことを言葉や動作で自由に表現することができません。また、目的に応じた運動も出来ません。つまり、心と体が未分化の状態なのです。

 したがって、運動機能と知能の発達は密接な関係があり、この二つを切り離して考えることは出来ません。乳幼児の運動機能を「精神運動機能」と呼んでいるのもこのためです。
 
 例えば、首が座るということでも、早い子は2ヶ月半くらいから、遅い子でも4ヶ月半頃まで、という幅があります。ところが、5ヶ月になっても、まだ首が座らない場合、知恵遅れを考えなければならない、ということで問題になります。

● 個人差が大きい

 もう一つは個人差が大きいということです。今度は“歩く”ということを例にとって考えてみましょう。

 ある子供は9ヶ月で歩きはじめました。ところが12カ月たってやっと歩き始める子供もいます。運動機能の発達が知能の発達と密接な関係がある、という事だけしか頭の中に入っていないお母さんは、すぐ知恵遅れではないか、と心配するかもしれません。

 「標準発達表」をご覧ください。一人歩き一つとっても、それができる時期には、約8ヶ月の幅があることにお気づきでしょう。

 つまり、ある範囲内の遅れは全然心配ないのです。もちろん知恵遅れなどと心配する必要は、毛頭ありません。個人差の幅が実に大きいということなのです。

 逆に、早い子が非常に知恵が進んでいるということは言えません。ただ活発で、元気のよい赤ちゃんだ、ということにすぎないのです。

● 脳に一番近い部分から発達する

 一般に運動機能の発達というのは、脳に一番近い部分から発達します。

 したがって、目とか耳とか口がまず発達し、それから首、手、足という具合に、脳から遠くなるほど遅く発達することになります。

 いつ頃なにができるか、ということはだいたいこれが基本になるのです。ところが、時には、順序が逆になったり、一段階飛び越えて発達することがあります。

 特に最近目立つのは、”はいはい”を飛び越えて、いきなり歩き始める子供が増えてきたことです。

 しかし、考えてみますと、これは住宅事情に関係がありそうです。現在は住宅事情が悪く、廊下もないうえ、周囲にたくさん家具があって、はいはいをするスペースもないような家庭が多いのです。
 
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 こんな環境では、赤ちゃんにとっては、はうどころではありません。立ち上がった方がよっぽどいい、ということになるのでしょう。

● 乳児期は先天的なものに、幼児期は環境に影響される

 乳児期の運動機能は、かなり先天的なものに左右されます。例えば、たんに首が座るとか歩くとかいうことですと、体に欠陥がない限り、いずれは出来るようになります。

 ところが幼児期の運動機能を見ますと、ふだんから十分ならしておかないと、なかなかその運動ができない場合があります。

 すべり台に乗るとかボールを投げる、といった動作は訓練しないと上手くできません。物を使って遊ぶという場合にも同じことが言えます。

 したがって、幼児期になると、家族の方々が積極的に子供にそのような刺激を与えたかどうかによって、運動機能の発達にはかなりの差が出てきます。

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