また、たくさん食べてもそれほど太らない子や、少ししか食べなくてもじゅうぶんに太っていく子もあります。これは体質的なものですから、食べる量だけで食欲の多少は決められません。
● 本当に食欲のない場合
食欲は全身状態を知る一つのポイントで、本当に食欲のない場合は、元気もなく不機嫌なものです。
よく、ミルク嫌いとか、食が細いとか言われる子がいますが、大部分はミルクや食事の無理強いが原因になっています。食事の時間は嫌なことをされる時間と思い違いをしてしまっているのですが、このような食事ノイローゼの子どもは、食事の時間以外は元気がよく、食べなくても体重が減らないのが特徴といえます。
睡眠の状態はどうか
● 不機嫌な場合
からだのどこかに痛みやだるさがあったり、苦しい症状があれば、眠りが浅く、ぐずって泣いてばかりいるものです。原因を取りのぞいてやるか、逆に薬を使って眠らせて安静をたもち、もとの病気をなおすようにします。医師の手助けが必要でしょう。
● 夜泣きをする子
起きているときは元気で病気らしくないのに、夜になると泣いて困るという子がいます。このような場合には
@ 昼と夜を取り違えている癖はないか。 A 夜中に空腹になるのではないか。 B 親がおそ寝、おそ起きなのに、子どもだけ早寝しすぎていないか。 C 運動不足のために眠りが浅いのではないか。
など、生活習慣からくる原因を考えてみることが必要です。
● 睡眠時間の短い子
ときどき、乳児にしては睡眠時間が短すぎると心配する親がいますが、健康な乳児は決して睡眠不足を起こしませんから心配いりません。
|