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体温・呼吸・脈拍に注意

● 体温のはかり方


 母乳を与えている母親、よく子どもを抱いてやる母親は、子どもに熱があればすぐ気づきます。「おかしいな?」と思ったら、かならず体温計で熱をはかってみてください。

 わきの下や、首の下にはさんではかるのがふつうですが、乳児では直腸体温計を用い、肛門ではかることもあります。

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● 平熱と発熱の見分け方


 わきの下ではかった場合、子どもの体温は乳時から小学生にいたるまで、37度を超えることがしばしばあります。ことに午後から夕方にかけて、高体温のことが多いものです。

 したがって、子どもでは37度5分までは平熱と考えて心配ありません。38度を超えれば本格的な発熱で、医師の診察が必要です。

● 呼吸の見分け方

 子どもの呼吸はおとなよりはやく、年齢の幼いほどはやいのがふつうです。熱があるときには、さらに呼吸がはやくなり息苦しそうにします。呼吸があまりにも速く、いかにも苦しそうなときには、肺炎などの重い病気の心配があります。

 呼吸数を数えるときには、子どもがおとなしく寝ているときに、さりげなく胸に手をあてるなどして、気づかせないようにしてはかりましょう。子どもが気にしたり動いたりすると、呼吸数はすぐにはやくなってしまいます。

● 脈拍のはかり方

 脈拍も呼吸と同じで、年齢が幼いほどはやく、また熱の出たときにはやくなります。脈のはかり方も、安静時にさりげなくはかることが必要です。



 
便の異常

● 下痢と排便回数


 乳児の排便回数は、1日数回から3日に1回くらいまで、子どもにより、また同じ子どもでも時期によってまちまちです。あまり神経質になる必要はありません。

 下痢というのは、便の水分が多すぎ、その回数も1日数回以上という場合のことです。乳幼児はちょっとしたことが原因で、ことに風邪をひいたときにすぐ下痢をします。

 原則的にいって、下痢をしていても元気があって機嫌がよく、食欲もあり、おう吐や発熱などの症状がなければ心配いりません。

 これは単一症候性下痢といわれ、長く下痢が続いても順調に体重が増加し、母乳栄養児に多く見られます。下痢止めの薬でなおります。

● 下痢便に血液、うみ、粘液が混じる場合

 このような症状のときには、赤痢や大腸炎などの恐れがあります。また、しつこい嘔吐をともなう下痢は、脱水症やショック症状を起こす危険があります。ことにうとうとと意識がはっきりしなくなったり、けいれんをともなうことがあれば、生命の危険が迫っていることを意味しますから、大至急入院しなければなりません。

 激しい腹痛を急に起こし、便に血液が混じり、顔色が悪く火のついたように泣く場合があります。腸重積症などの疑いがあり、寸刻を争う病気なので救急手術を要すると考えなければなりません。



 

 
嘔吐をするか

● 心配のない嘔吐


 乳児がしばしば吐き、しかもケロリとしていて体重の増加もよいときには、空気を飲み込んでゲップとともにはいたとも考えられます。また、乳をのんだあと口からダラダラとこぼすときは溢乳といい、生理的なもので、嘔吐とは言いません。

 神経質な幼児で、気に入らないことがあると、すぐ簡単に食べ物を吐いてしまう癖のある子どももあり習慣性嘔吐とか心理的嘔吐とよばれます。これらの嘔吐は心配ありませんが、そうでない嘔吐には注意が必要です。

● 注意の必要な嘔吐

 乳幼児はかぜを引いたとき、よく吐きます。しかし、高熱をともない、ことに頭痛があって嘔吐を繰り返すときは髄膜炎、急にぐったりしてしつこく吐き、息が臭くなる場合はアセトン血性嘔吐症(いわゆる自家中毒)というように、入院して治療を必要とする病気が少なくありません。

 嘔吐を繰り返して、元気がなくなるような状態のときには、一刻も早く医師の診療を受けることが必要です。

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 親の責任は子どもを”大過なく守る”ということではなくそのエネルギーを”最大限に発揮させる“ということであろうと思います。ここでは妊娠中から就学前まで子どもの発育のなりゆきを扱っています。この時期の子育てを終えてだいぶ経ちますが、むかしの子育てが現代の子育てに役立てばと思い、むかしの経験のまま記しています。参考になるものがありましたら応用して実践してみてください。

 



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