● 尿の色、尿量の減少
高熱の場合には、汗として大量の水分が失われるので、尿は量も少なく、色も濃くなります。ただし、色が濃いだけでなく、赤色をしているときは血尿が疑われます。
血尿は腎臓や膀胱の病気でおこり、むくみをともなう尿量の減少も腎炎やネフローゼの症状です。もし、これらの症状が見られるようなら、至急に医師の診察が必要となります。
● おねしょする子
3歳ぐらいまでなら膀胱の働きが完全ではないのでやむをえませんし、たまに失敗するのは小学校に入学するころまでは当たり前といえます。
5歳以上になっても毎晩おねしょをするようなら夜尿症といえますが、心理的な原因も多く、治療は以外にむずかしいものです。専門家の指導を受けながら、気長になおすことが大切です。
全身状態に注意しよう
● 元気か、機嫌はよいか
元気や機嫌の良し悪しが大切なポイントです。空腹でもなく、おむつがぬれてもいないのに泣いてばかりいる乳児、いつもは戸外でとび跳ねているのに、家でゴロゴロ寝転がっている幼児の状態は、まず元気のない、不機嫌なときで、どこかが痛む、だるいなどの症状のあらわれです。
大切なのは、これらの状態をたんに眠い、疲労、空腹などと見分けることです。急に火がついたように泣きだし、泣きやまないときには、強い痛みを訴えていることが多いものです。
● 顔つき、血色に注意する
元気や機嫌の良し悪しに加えて、顔つきにも気をつけましょう。目がうるむ、目に活気がない、皮膚の血色が悪い、唇の色が悪いなどの状態が見られたら要注意です。
慣れた医師は、子どもの顔つきを見ただけで病気の軽重を判断できるので、これらの異常に気付いたら医師の診断をあおぎます。
全身状態がよい場合は、たとえほかにいろいろ症状があっても、軽い病気のことが多いものです。
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