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幼児の部屋 幼児の遊び

幼児の部屋



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● 家庭の秩序を守るために

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 遊んでよい場所、いけない場所のけじめは、はっきりつけたい。

A 幼児に部屋を与えることは、台所などの家庭内の危険な場所から遠ざけることになるので、事故防止になる。

B
 おとなの生活が、幼児によって乱されないことも目的の一つである。

C 正しい生活習慣をつけさせるためにも必要である。部屋を与えると、おもちゃや絵本など、自分の物を整理する習慣がつきやすい。

D ものを片付けることにより、自分のものであるという意識がつき、おもちゃでも大切に扱うようになる。

● 存分に遊ばせるために

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 幼児期は、遊ぶことが生活であり、仕事でもある。

A 部屋を決めておけば、少なくともその部屋では、おとなにじゃまされないので、のびのびと遊ぶことができる。

B 独立した部屋がとれないときは、住居のなかに、遊ぶための決まった場所を与えてやる。条件さえよければ、部屋の隅でも、廊下でもよい。

C いくら汚してもよい一つの場所を与えておく。その代わり、ほかの部屋や場所では、いたずらをしないことを教えてやる。

● 幼児の部屋の条件
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 幼児の部屋は、遊びと寝る場所をかねた部屋と考える。

A つねに親の目の届く保護の場所であり、しつけの場所であるという観点から、母親がふだんいる部屋に、できるだけ近いところがよい。二階や離れなどは適当ではない。

B 子どもの遊び場所という点からは、なるべく日当たりのよい、南向きの部屋がよい。通風をよくすることも条件の一つである。



● 戸外との出入りがしやすい部屋を

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 4歳を過ぎると、友だちの出入りが多くなる。戸外からの出入りが自由な場所がよい。

A 幼児の部屋にテラスが続いていれば、いっそうよい。テラスは、石・コンクリートの床よりも、すのこ板のほうがよい。テラスの出入り口には、空き箱を利用した靴箱をおくと、履き物の整理ができる。

B テラスか庭の片隅に、小さくても砂場がほしい。テラスへの上り口には、足洗い場があれば理想的である。

C アパート、マンションの場合は、ベランダに直接出られる場所がよい。

D コンクリート床のテラスやベランダでは、夏になると日光の照り返しが強いので、すのこ板、ござなどを強いて遊ばせること。

● 自己の予防に注意する

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 幼児の部屋が二階にある家では、階段の降り口、窓などに、さく、手すりを必ずつける。

A さく、手すりは、子どもの頭が通り抜けられない間隔にし、高さは子どもの背丈に合わせて決める。

B ベランダのさくが腐って危険な状態になっていないかどうか、いつも確かめる。とくにアパートなどでは注意するように。

C 幼児の部屋に、暖房器具をおく場合は、まわりをさくで囲う。

D ガス栓には、かならずキャップをつける。電気のコンセントには触らせないように、繰り返して言い聞かせておく。

● 幼児の部屋を新設する場合

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 幼児は年々成長していく。成長に応じて使えるように、改造できる余裕を持たせることが大切である。

A 部屋の形は正方形に近いほうが使いやすい。最低6畳はほしい。幼児が二人のときは1.5倍。

B 低い天井は、心理的に圧迫感を与え、高い天井は不安感を与える。広さと高さの関係を調和させる。高さは、最低2b30aくらい。

 



 
 親の責任は子どもを”大過なく守る”ということではなくそのエネルギーを”最大限に発揮させる“ということであろうと思います。ここでは妊娠中から就学前まで子どもの発育のなりゆきを扱っています。この時期の子育てを終えてだいぶ経ちますが、むかしの子育てが現代の子育てに役立てばと思い、むかしの経験のまま記しています。参考になるものがありましたら応用して実践してみてください。

 



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