子育て応援事典 反抗しない子 |
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子どもの反抗 自我の芽生え |
反抗しない子 |
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スポンサードリンク 「反抗なんて、うちの子はするかしら? 親の言うことは何でもハイハイとよく聞いてくれるので、とても助かります」とか「うちの子は、小学校3年生の今日まで、反抗期なんてあったのかしら。よそのお子さんに比べて物足りないくらいすなおで……」と、すなおなわが子のこと、すなおに育てた自分のことを自慢にするお母さんもいるものです。 <反抗しない子どもの問題点> 反抗しないことは、そんなによいことなのでしょうか? もちろん、おとなしい子は扱いやすいに決まっていますが……
● 親が干渉しすぎてはいないか ボタンをかける、パンツをはく、洋服を脱ぐなど、”熟練者”であるおとなに比べて子どもの動作はまことにはがゆいものです。ことにお母さんに完全癖があれば「もっと手早く」 「もっと上手に」と子どもに要求するばかりか、つい自分で手を出してしまいがちです。 「ボタンのかけ方が違うわね」 「さあ、はやく脱ぎなさいな」から始まって、「お水を飲むならママに言いなさい。コップなら取ってあげるといったでしょ、そんな椅子の上に乗っからなくても。それにK君が水を出すと、いつも水を出しっぱなしなんだから。そで口だってぬらすし。さあ、さあ、お水よ」これでは、意欲の芽もしぼんでしまいます。 「じゃ、ママにみんな頼むよ。ぼくはじっとしているから」ということになって、いつもママがなにかをしてくれるのを待っている、受け身の子に育ってしまいます。そして、これが繰り返されると、反抗の底にひそむ”自分で何かしたい”という意欲も欲求も消失します。 <反抗しない子をどう導くか> もちろん、反抗さえしていれば安心というわけではありません。しかし、反抗の気配もまるでない子どものばあい、反抗するくらいの自我を育ててやること、自信を持って自己主張のできる意欲的な子どもに育てるという配慮が必要になってきます。 ● 親が先回りして助け船を出さない 靴下を自分ではこうとするがなかなかうまくできない、するとお母さんがとんでくる─こんな場面を少なくすることです。たとえ、指先の部分が少々だぶついていても、自分でやったことを大いに褒めてあげることです。こうして、自分でできる種目を増やし、自信を持たせましょう。 ● あれかこれかを子ども自身に選択させる 「お風呂を先にする? それとも先にご飯を食べるの?」こんなふうに聞いてみましょう。返事が返ってきたら、「どうして」とたずねてみましょう。「だって、お風呂に入ると眠くなるんだもの」と、その子なりの「つもり」をいうでしょう。 「ご飯を食べなさい。それからお風呂よ」と、いつもお母さんが指示し、子どもがそのとおり動くのではなく、どちらでも構わない程度のことを二つ並べて、子ども自身に選択させ、それに従って行動する場面を多くしていくのです。 ● 同年齢の子どものなかに入れてやる 自我の衝突する相手がいなければ、自我の主張も反抗もありえません。いじめられたり、いじめ返したりしながら、自分の言いたいことが言えるようになっていくのです。まず、刺激の少ない友だちと付き合うことから始め、しだいに友だちの範囲を広くしてやりましょう。 ● 好奇心を豊かに 反抗しない子というのは、おとなしくて、なににたいしても消極的です。このような性格を積極的で前向きの姿勢の子にするために、日常生活の場で好奇心を豊かに育ててあげましょう。 「これ、どうなっているのだろう。開けてみたいな」 「不思議だな。ちょっと動かしてみよう」こんな疑問や好奇心が積極的で生き生きした子ども、ハキハキと自己を主張できる子を作り上げていくのです。
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親の責任は子どもを”大過なく守る”ということではなくそのエネルギーを”最大限に発揮させる“ということであろうと思います。ここでは妊娠中から就学前まで子どもの発育のなりゆきを扱っています。この時期の子育てを終えてだいぶ経ちますが、むかしの子育てが現代の子育てに役立てばと思い、むかしの経験のまま記しています。参考になるものがありましたら応用して実践してみてください。 |
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