子育て応援事典 友だちのできない子 |
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友だちと子ども 友だちができない子 |
● 一人っ子のミーちゃんのばあい ミーちゃんは一人っ子。5歳で幼稚園に入りました。それほど嫌がらずに通っているのですが、どうもみんなと一緒に遊べません。自由時間に、ほかの子どもたちは元気に飛び回っているのに、ミーちゃんは運動場の片隅でぼんやり立っています。 お遊戯をあるときも、なかなか椅子を離れようとしません。家に帰っても、近所の子どもたちは楽しそうに戸外で遊んでいるのに、ミーちゃんは家の中で一人で遊んでいます。 ミーちゃんは一人っ子ですが、一人っ子はいっぱんに友だちができにくいのです。これはきょうだいがいないので、家庭のなかでは、おとなばかりに囲まれて育つからです。おとなの遊び方、付き合い方は分かっているのですが、子どもとの付き合い方が分からないのです。
友だちが遊びに来て、自分の母親を「おばさん」と呼んでいるのを見ていて、友だちが帰ったあと母親を「おばさん」と呼んで、母親をびっくりさせることもあります。 これは、幼児は相手の立場に立ってものを考えることが、たいへん苦手であることをしめしています。 おとなとしか付き合ったことのない子どもが、はじめて同年齢の子どもにあったとき、いつもと同じように接します。ところが、相手は幼児ですから、おとなのようには受け答えをしてくれません。子どもはどうしてよいかわからなくなってしまいます。 ミーちゃんのように、もともとおとなしい子どもは、すっかり自信を失って、子どもに近づくことをやめてしまいます。 もっと活発な子どもだと、強引に自分の思う通りにしようとします。相手の子どもが、あの子は乱暴だとか、わがままだとか言って遊ぶことをさけるようになり、けっきょく孤立することが多いのです。 おとなとしか遊ぶことのできない子ども、年上の子とばかり遊んでいる子どもも同じです。親子関係から学びとった、依存や保護を求める行動に執着していて、強調とか競争という新しい行動がとれないのです。 ミーちゃんのお母さんに、ミーちゃんの幼児期のことを聞いてみました。お母さんとしても、一人っ子であることを気にして、ミーちゃんを友だちと遊べるようにずいぶん努力したというのです。 「3歳になるころから、近所の少し大きいお子さんと遊ばせるようにしたのですが、そのお子さんには上にお兄ちゃんがいるせいかとても活発なのです。ミーちゃんはすぐに泣かされたり意地悪をされるので、なるべく仲良く遊ばせようと、家によんできて遊ぶようにしたのですが、どうもうまく遊べるようになりません」 お母さんが努力したことはよくわかるのですが、努力の方向がよくなかったようです。遊びの発達のところにも書きましたが、お母さんはおとなの立場で考えています。3歳前後の子どもがおとなのように仲良く遊ぶのは、たいへんむずかしいのです。 すぐけんかになったり、泣かされたり泣いたり、意地悪をしたりされたりということになります。子どもたちはこういう体験を積み重ねているうちに、だんだんと仲良く遊ぶことができるようになってきます。 ● 過保護で育ったマーちゃん マーちゃんのお母さんは、おとなの力で、おとなが言い聞かせることによって仲良く遊ばせようとしました。けれども、ことばだけでは本当の知識にはなりません。お母さんは世話を焼き過ぎたのです。なるべく家で遊ばせるようにしたいというところに、このことがはっきりあらわれています。 自分の子どもが意地悪されたり、泣かされたりするのを見るのはつらいことですが、できるだけ口を出さないでください。子どもたちは、勉強をしているのです。字や数をおぼえる以上に大切な人との付き合い方を学習しているのです。 子ども同士の遊びには、親は干渉しないほうがよいのです。幼児であっても、意地悪されたり泣かされれば不愉快です。意地悪をしたほうも、そこでせっかくの遊びが中断されますから面白くありません。
いまからお母さんがやり方を変えたところで、その効果が明日からあらわれるわけではありません。今までのお母さんのやり方を反省して、世話を焼き過ぎないように、友だちとのことに口を出さないようにしながら、友だちと接触する機会を多くしてあげることです。 あせらずゆっくりとミーちゃんの成長を見守るといった態度が大切です。
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親の責任は子どもを”大過なく守る”ということではなくそのエネルギーを”最大限に発揮させる“ということであろうと思います。ここでは妊娠中から就学前まで子どもの発育のなりゆきを扱っています。この時期の子育てを終えてだいぶ経ちますが、むかしの子育てが現代の子育てに役立てばと思い、むかしの経験のまま記しています。参考になるものがありましたら応用して実践してみてください。 |
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