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才能の開発 教育の方法

早教育を効果的にするには



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 早教育は有効か、有効だとすればそれはなぜか、早教育に適した技能・種目はなにか…などを論じる前に、忘れてはならないのは早教育の方法の問題です。

 教育の方法で有効にも無効にもなる

 早教育は、その方法(教授法・メソッド)が適切でなかったり、間違っていたりすれば、多くのばあい効果はありません。それどころか、有害な結果に終わります。

● 鈴木メソッドのばあい

 才能教育の項で述べた鈴木慎一氏のもとから、多くの世界的なバイオリニストが育ったのも、鈴木メソッドといわれる独特の教授法が適切だったからです。

 鈴木メソッドにはいろいろな特色がありますが、もっとも特徴的なことは、生まれたてから名演奏家による名曲のバイオリン演奏を、レコードやテープで繰り返し繰り返し聞かせて、音楽的感受性を養わせ、優れた音楽への欲求を起こさせる点でしょう。

 まず音楽にたいする興味を植え付け、自然にバイオリンを弾いてみたくなるようになるのを待って、テクニックを教えはじめるという方法が、成功の一つのカギになったといえましょう。

 このように、適切な新しい方法が開発されることによって、今後はさらに多くのものが早教育の種目となるでしょう。
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 早教育を生かす条件

 早教育になぜ効果があるかについては、いろいろと考えられていますが、おもなものをあげてみましょう。

● 最適の時期に最適の方法で教育する

 前にふれたホスピタリズムの子どもは、ことばの遅れが強く、しかも、この遅れは、2〜3歳を過ぎてからではたやすく回復できないのです。

 ということは、話しことばの習得については、2歳代までがもっとも大切な時期であり、この時期に適切な言語的刺激を与えるような環境が必要であると考えられるわけです。

 ことばだけではなく、いろいろな技能のそれぞれにも、このような教育の最適期があるはずです。しかも、なかには今まで考えられていたよりも、それははるかにはやい時期であるものもあるでしょう。

 いちばん大切な時期の、いちばん適切な方法による教育─これが早教育の一つの基礎です。

● 関心や興味が持続する

 幼いころの食物の好みは、おとなになってからも根強く続くものです。同様のことは、ほかの感覚についてもいえるでしょう。

 近年の心理学の考え方によると、人はいつも見慣れている対象から、わずかに隔たっているようなものにたいして関心をいだき、自発的な探究心を起こすものであるということです。

 鈴木メソッドのように、幼児からつねに名曲を聴かせていると、それは子どもにとって一種の音楽的標準になります。そして、その標準より少しでも高いものを自然に求めるようになると考えられます。

 また、こういうように方向づけられた関心は、ある段階を超えると自発的な欲求になり、他からの働きかけがなくても、それ自体で成長を続けていくことになるというわけです。

● 複雑なパターンを処理する力が発達する


 碁や将棋では、白と黒の石あるいは多くの駒がさまざまに組み合わさって、複雑なパターン(型)を展開していきます。そのばあい、直感的にいちばん有利な型を見分け、打つ手の判断ができるような力が必要になります。

 音楽でも、複雑は楽譜をすぐ音の流れに置き換えたり、時間的に継続する音を、型の連続や変化として理解する能力が必要です。このような「パターン認識」の能力も、幼少時から伸ばしていける可能性がかなりあるものと思われます。

● 基礎的な思考力や、実験的な態度がつくられる

 ものごとを理論的に考える力や、実験的に確かめながら認識していく態度などは、あらゆる知的分野に共通する根底になるものですが、そういう力や態度も意外に早くからつくられます。

 繰り返して述べますが、人間のごく初期に豊富な刺激を受けられるような環境に置かれることが、心の発達をうながす大きな要因であることを忘れてはならないと思います。

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 親の責任は子どもを”大過なく守る”ということではなくそのエネルギーを”最大限に発揮させる“ということであろうと思います。ここでは妊娠中から就学前まで子どもの発育のなりゆきを扱っています。この時期の子育てを終えてだいぶ経ちますが、むかしの子育てが現代の子育てに役立てばと思い、むかしの経験のまま記しています。参考になるものがありましたら応用して実践してみてください。

 



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