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才能の開発 興味をうながす

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● 子どもはもともと好奇心や探究心を持っている


 「子どもというものはもともと無知なものだ。けれども、その無知を取りのぞく手段として、子どもたちには好奇心や知識欲が与えられている。好奇心のおかげで子どもは育っていくので、好奇心が弱ければ、子どもたちは愚かな、役に立たない人間になってしまう」

 上のような意味のことを、ジョン・ロックというイギリスの哲学者がいっております。

 サーカスの動物を訓練するばあいには、動物たちの食欲を利用して、上手に芸ができたら餌を与えるという方法で芸を仕込みます。

 ちょうどそれと同じやり方で、勉強したらいいものを買ってやる、よくおけいこしたらいいところへ連れて行ってやるなどと言って、子どもをはげますお母さん方がいます。

 ジョン・ロックがいおうとしたのは、人間の子どもは、サーカスの動物のように、餌をたねに勉強させようとしなくても、もともと好奇心や探究心がそなわっていて、その好奇心や探究心を助長し、さかんにしてさえおけば、子どもは自然に利口になっていくものだ、ということでした。

● 大切な幼児期の知的興味

 最近では、子どもの好奇心や知識欲を伸ばすということが、むかしよりも一層大切に考えられるようになってきました。

 サーカスの動物を訓練するような、餌をたねにして勉強させたり、おけいこ事をさせるやり方は、なにか決まりきったことを覚えさせるのには効果があります。
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 しかし、最近の世の中の移り変わりは非常に激しくて、教えられたことをそのまま覚えているだけでは、すぐ世の中の変化に追いついていけなくなってしまうのです。

 勉強をしなさいと言われて勉強をし、ほめられるために勉強をするという癖がつきますと、学校生活を送っているあいだはいいでしょうが、社会に出てしまうと、勉強をしなさいと言ってくれる人もおりませんし、勉強をしたからと言って、いろいろほめてくれる人もおりません。

 世の中の動きについていくためには、自分から進んで勉強しなければならないというわけですが、そのためには、おとなになっても知識欲が活発に働いていなくてはならないのです。

 このような好奇心や知識欲など知的興味と言われるものは、幼児期から家庭で親がどのように子どもに接するかということが、一つの大切なカギになるのです。

 好奇心や知識欲は、将来子どもが成長して、社会に出てから、自分の力で新しい世界を切り開いていく原動力であることを知って、子どもの知的興味をおおいに伸ばしてあげたいものです。


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 赤ちゃんの好奇心
 幼児期の興味


 



 
 親の責任は子どもを”大過なく守る”ということではなくそのエネルギーを”最大限に発揮させる“ということであろうと思います。ここでは妊娠中から就学前まで子どもの発育のなりゆきを扱っています。この時期の子育てを終えてだいぶ経ちますが、むかしの子育てが現代の子育てに役立てばと思い、むかしの経験のまま記しています。参考になるものがありましたら応用して実践してみてください。
 



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