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幼稚園はなにをするところか



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 幼稚園は学校である

 幼稚園は学校であるということを知らない人が案外多いようです。とくに日本では、義務教育が学校教育であるという考え方を持っているせいでしょうか。

 幼稚園の歴史も日本では100年を超えていますが、たんに子どもを預けるところと考えたり、また最初にも述べたように遊び場と考えたりして、幼稚園教育の理解がされていない面がまだ多いようです。

 学校教育法第1条に「幼稚園は学校である」ということが明示されています。学校であるということは、教育の内容が考えられますし、それを意図的組織的に子どもに与えるということになります。

 しかも法律で学校と位置づけられていますから、その内容は基準になるものが必要になってきます。したがって、家庭教育や社会教育とは当然違ってくることになります。

 公的教育としての幼稚園の性格

 幼稚園教育は、教育日数や教育時間に一応基準があります。

教育週数は(年間に)39週を下らない。
教育時間は(1日に)標準4時間

 というように限られた時間中にあたえる教育です。かなり集中的で密度の濃いものといえましょう。

 しかし、あくまでも幼稚園の実態や実情によって考えるわけで、年齢、時期、あるいは1週間の中でも、いろいろに教育時間が組まれています。そして1年、あるいは2年〜3年の教育年限に対する教育内容が考えられ教育課程が編成されます。
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 ですから、幼稚園を修了するということは、以上のような教育の家庭を修了したということになるのです。

 小学校との違い

 では、幼稚園教育は小学校などの学校教育とどこが大きく違うのでしょう。

● 登園から降園までのすべての時間が教育時間

 幼児が登園すると、教育がすぐ開始されるというのが幼稚園教育の考え方です。小学校以上では、始業のベルから教育が開始されます。このような違いは、あまり一般には理解されておらず、全園集会の行なわれる時間を始まりと考え、その集会の時間にあわせて登園する風景がよく見うけられます。

 幼稚園教育は生活的であるので、一人ひとりの幼児が幼稚園に登園したと同時に、降園するまでのすべての時間が教育の対象という考え方に立っています。幼児が排便するのも、一人で遊んでいるのも、その幼児の成長の過程として必要なことと考えるわけです。

 「1日が最小の単位である。ある時限で見たとき、必ずしも学級全体がそろって活動しなくても、すべて教育内容と考える」ということが、他の学校教育と非常に違うところです。

 小学校以上ですと、教育領域があり、その教科の時間内に行なわれることだけを教育内容と考え、しかもそのときは、できるだけ条件を一つにして学級全体が活動するわけです。

 ですから、幼稚園教育のねらいは、幅広いものであり、ねらいによっては、1時限で達成するというよりは、1日または1週間、あるものは1学期間で達成するものもあります。

● 幼稚園教育では意欲や態度が優先する

 小学校以上では、理解や技能が優先するのに対し、幼稚園では、意欲や態度が優先します。そして、活動すること、すなわち、遊ぶことや行動自体に意味をもつものもあります。

 このように経験を主にした生活的な教育は、幼児がまだ未分化であることや、教育は人間形成の基礎をつちかうことを主とするという考え方にもとづいています。

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 親の責任は子どもを”大過なく守る”ということではなくそのエネルギーを”最大限に発揮させる“ということであろうと思います。ここでは妊娠中から就学前まで子どもの発育のなりゆきを扱っています。この時期の子育てを終えてだいぶ経ちますが、むかしの子育てが現代の子育てに役立てばと思い、むかしの経験のまま記しています。参考になるものがありましたら応用して実践してみてください。

 



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